なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

春の七草ナズナ


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上の写真は、一眼レフキヤノンEOS7DマークⅡにCANON EF200mm F2.8L USMを装着し手持ち撮影しました。

2月14日、手賀沼は、晴れ。

手賀沼の土手にナズナが咲いていました。

ナズナは、アブラナ科ナズナ属の越年草。別名、ペンペングサ、シャミセングサ。

田畑や荒れ地、道端など至るところに生え、春から夏にかけて白い花と三角形の果実をつけます。

春の七草の一つで、若葉は食用にもなります。

ムギ栽培の伝来と共に日本に渡来した史前帰化植物と考えられているそうです。 

喫茶去

ワルター トスカニーニ追悼

英雄を聴く


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ワルターの『英雄』ライヴ 待望の復活!!!ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」
ブルーノ・ワルター(指)シンフォニー・オブ・ジ・エア

1957年2月3日、カーネギー・ホールにおけるトスカニーニ追悼公演のライヴ録音。熱烈なワルター・ファンとして知られる宇野功芳氏がことあるごとに絶賛している録音で、曰く

ワルターのライヴの最高傑作であり、これを聴かずしてワルターを語ることは決してできないと思う。[…]この「エロイカ」は何回聞いても新鮮さを失わず、およそ飽きるということがない”(<名指揮者ワルターの名盤駄盤>講談社より


とても感動する演奏でした。

 

土手に咲くオオイヌフグリ


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上の写真は、一眼レフキヤノンEOS7DマークⅡにCANON EF200mm F2.8L USMを装着し手持ち撮影しました。

2月14日、手賀沼の土手に咲いていたオオイヌフグリです。

オオイヌノフグリは、立春が過ぎた頃、陽だまりや暖かい風が地を撫でた時に明るい水色の小さな花を咲かせ、春の訪れを一番に知らせてくれます。

その可愛らしさにはホッと和んでしまいます。

オオイヌノフグリは、オオバコ科クワガタソウ属の越年草。路傍や畑の畦道などに見られる雑草。 和名はイヌノフグリに似てそれより大きいために付けられました。

フグリとは陰嚢のことで、イヌノフグリの果実の形が雄犬の陰嚢に似ていることからこの名前が付いたそうです。

オオイヌノフグリの果実はハート型で、フグリに似てはいません。

もっと良い名前もついています。

小さな青い瞳が覗いているように見える事から「星の瞳」という別名もあります。

まさに、可憐な星の瞳ですね!


喫茶去

モントゥの英雄、未完成を聴くf:id:digibirds:20210217092716j:plain


ベートーヴェン:『英雄』、シューベルト:『未完成』
モントゥー&コンセルトヘボウ管弦楽団


ロマン派の交響曲隆盛の出発点となった記念碑的名作として知られる、作曲家の激しい情熱を劇的に表出した『英雄』。限りない憧れを秘めた静謐美が横溢する、ロマン的な抒情性が存分に表現された比類なき名曲『未完成』。音楽を彫琢してゆくことにかけては右に出る者のない存在だった巨匠指揮者モントゥーの美質である造型の見事さや密度の濃い豊かな味わい、そして格調の高い演奏は多くのファンから愛されていました。(ユニバーサルミュージック

【収録情報】
1. ベートーヴェン交響曲第3番変ホ長調 作品55『英雄』
2. シューベルト交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』

 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 指揮:ピエール・モントゥー

 録音時期:1962年7月1-3日(1)、1963年11月28、29日(2)
 録音場所:アムステルダム、コンセルトヘボウ大ホール
 録音方式:ステレオ(セッション)
 原盤:PHILIPS


名盤として有名なCDです。

素晴らしい演奏で感動しました。

手賀沼で餌を探すダイサギ


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上の写真は、一眼レフキヤノンEOS7DマークⅡにCANON EF200mm F2.8L USMを装着し手持ち撮影しました。

2月14日手賀沼は、晴れ。

ダイサギが浅瀬で歩きながら餌を探していました。

時々、羽ばたきます。魚を追い込んているのでしょうか?

 

喫茶去

トスカニーニ 1944年 ベートーヴェン コンサート

を聴く

 

「エグモント序曲亅/

 弦楽四重奏曲第16番/

 ピアノ協奏曲第1番  

 ドルフマン(P/

 トスカニーニ/NBC交響楽団


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トスカニーニベートーヴェン・コンサート

1944年11月12日のライヴです。異常な推進力に満ちた「エグモント」、きらめくような「ピアノ協奏曲1番」、得意の弦楽四重奏曲第16番の編曲ものと、トスカニーニの18番的なベートーヴェンの名曲を、好調時の巨匠が完璧に近い指揮ぶりで鮮やかに料理しています。音質もかなり良好。

当時のアメリカのNBC放送の録音でアナウンサーの演奏者や曲の紹介の声も入っています。

戦前のラジオ放送を聴くことができます。まさに、歴史的録音ですね。!

ドルフマンのピアノも、とても素敵な演奏でず。

 

枯れ草の中のホオジロ

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上の写真は、キヤノンEOS kissX7にEF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMを装着し手持ち撮影しました。

2月14日の手賀沼の草むらで、ホオジロが奇麗な声で囀っていました。

暖かい日差しを浴びて春を呼んているようです。

 

ホオジロの「聞きなし」


ホオジロのさえずりは「チョッピーチリーチョ、チーツク」「チョッチョッスチョホイツケ」と鳴くようです。


昔からの「聞きなし」には、以下のようなものがあるそうです。

 

①「一筆啓上仕り候(イッピツケイジョウツカマツリソウロウ)」
②「源平つつじ白つつじ(げんぺいつつじしろつつじ)
③「丁稚賓附(でっちびんつけ)何時(いつ)つけた」
④「取って五粒二朱負けた」
⑤「ちんちろ弁慶皿持って来い」
⑥「ちょん米つけもちつけよ」
⑦「おらがとと三八(さんぱ)二十四」
⑧「札幌ラーメン味噌ラーメン」
どれもピンときません。

でも、ホオジロの鳴き声は、いつ聴いても、綺麗な鳴き声と思います。

 

朝日に輝ける赤い椿

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上の写真は、一眼レフキヤノンEOS7DマークⅡにCANON EF200mm F2.8L USMを装着し手持ち撮影しました。

2月13日の朝.あけぼの山公園の椿の花です。朝日を浴びて薫るようです。

椿(ツバキ)は日本原産の植物であり、日本を代表する美しい花木の一つとなっています。

ツバキ

[別名]ヤブツバキ、ヤマツバキ

科・属:ツバキ科ツバキ属
性質・分類:常緑広葉高木
原産地:日本・東アジアなど
日本の分布:本州・四国・九州・沖縄
開花:2月~4月
用途:庭木

冬から早春にかけて、鮮やかな朱色やピンク、白の花を咲かせる椿には、多くの園芸品種があります。

椿は、枝先に1輪ずつ半開きの状態で花を咲かせるのが特徴的です。

花は山茶花サザンカ)と似ていますが、椿は咲き終わった花が、その花の形のまま落ちて散るのに対し、山茶花は花びらが1枚1枚散っていきます。

この木の下にいくつかの咲き終わった花がそのまま落ちていました。

 

椿の花は、「首から落ちる」と言って、

武士は、椿を植えなかったというのは嘘で、江戸時代に将軍や幕閣の庭でも多く栽培され、品種改良されたそうです。

 

それでも万葉集で詠まれた歌にあるように、花の姿そのままで落ちる椿は、チョット気になるようです。

 

わが門《かど》の 片山椿 まこと汝《なれ》 
わが手触れなな 土に落ちもかも


物部廣足(もののべのひろたり) 

        『万葉集

意訳

わが家の門に咲く椿よ、本当にお前は
私が触れもしないのに土に落ちてしまうのか。

 

作者は755(天平勝宝7)年2月、武蔵国荏原郡(東京都品川区荏原)から徴兵された防人で、この歌を詠んだのは派遣先の筑紫の国とのことです。

 

故郷の妻を椿に譬えています。椿のように美しい妻だったのでしょうね!

 

椿の花がぽとりと落ちる。

長い留守の間に他の男と浮気しないかを心配している歌のようです。

モズが枯れ木で

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上の写真は、一眼レフキヤノンEOS7DマークⅡにCANON EF200mm F2.8L USMを装着し手持ち撮影しました。

2月13日の朝、あけぼの山公園は、晴れ!

枯れ木にモズが止まって鳴いていました。

♫♫

モズが枯れ木で

【作詞】サトウ ハチロー
【作曲】徳富 繁

もずが枯木で鳴いている
おいらは藁を たたいてる
綿びき車は おばあさん
コットン水車も 廻ってる

みんな去年と 同じだよ
けれども足んねえ ものがある
兄さの薪割る 音がねえ
バッサリ薪割る 音がねえ

兄さは満州に いっただよ
鉄砲が涙で 光っただ
もずよ寒いと 鳴くがよい
兄さはもっと 寒いだろ

 


詩は昭和10年10月にサトウハチローが「僕らの詩集」(講談社)に発表したもので、

タイトルは「百舌よ泣くな」です。

曲は小学校の音楽教師だった徳富繁が昭和13年3月18日に作っています。

 

つまり、戦前の曲なので、本来の歌は、反戦歌では、ありません。

 

戦後、昭和28年頃、各地の民謡等の掘り起こし、創作活動が活発に行われている中で、一人の女子学生が学童疎開で茨城にいっていた頃に覚えたという曲が、評論家の野口肇の耳にはいり、奥さんが採譜して急速に広まって行きました。

当時、歌声喫茶で左翼の反戦歌として「モズは枯れ木で」のタイトルで茨城県民謡として歌われていたようです。

 

昭和31年4月に、当時、代々木の山谷小学校の教師だった徳富繁が名乗り出て、作詞者・作曲者が判明した次第です。

 

サトウハチローの原詩は上記のものと微妙に違っています。

 

原詩

「百舌よ泣くな」

 

百舌が枯木に 泣いてゐる
おいらはわらを たたいてる

わたひき車は おばアさん
こっとん水車も 廻ってる

みんな去年と 同じだよ
けれども足り無え ものがある

兄(あん)さの薪割る 音が無え
バッサリ薪割る 音が無え

兄さは満洲へ 行っただよ
鉄砲が涙に 光っただ

百舌よ寒くも 泣くで無え
兄さはもっと 寒いだぞ

 

この歌の変遷は、謎めいていますが、

サトウハチローは、反戦の詩人では、ないので、「泣くで無え」なのです。

サトウハチローは、「鳴くがよい」で歌われているなら、それで良いと黙認していたようです。

日向ぼっこするサギたち

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波立つ手賀沼
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上の写真は、一眼レフキヤノンEOS7DマークⅡにCANON EF200mm F2.8L USMを装着し手持ち撮影しました。
2月11日の午後、北風が冷たく、手賀沼も波立ち、水鳥も茂みに隠れて、姿を見せません。
上沼田の田んぼでは、コサギたちや、アオサギが枯れ草を風除けに一列に並んで日向ぼっこしていました。


♫♫
春は名のみの風の寒さや!


早春賦

作詞 吉丸一昌
作曲 中田章
編曲 三枝成彰

春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず

氷融け去り 葦は角ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か

(現代語訳)

春とは名ばかりの風の寒さよ

谷のウグイスは歌おうとしていますが

さえずる季節ではない、と声も立てません

さえずる季節ではない、と声も立てません

氷が解けさって葦は芽吹いています

さあ、春が来たぞと、思ったらあいにく
今日も昨日も雪の空
今日も昨日も雪の空

春が来たと聞かなかったなら 私達に分からなかったのに
聞いてしまったら気がはやってしまいます

どうしろというのでしょうか 今頃の季節は

どうしろというのでしょうか 今頃の季節は