なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

薔薇 サンライト・ロマンチカ

秋の気配(けはい)が強く感じられる季節になりました。秋に咲くバラは、春のバラよりも寂しい感じがするものが多いように思います。それでも、秋なのに、輝いているバラもあります。光り輝くような黄色の「サンライト・ロマンチカ」。淡い太陽の光を、一身に集めて香る、見事なバラです。クリームを溶(と)かしこんだ、渦巻(うずまき)模様(もよう)の花芯(かしん)を、たおやかな花弁(はなびら)で包み込んだ大輪(たいりん)の花です。香りはフルーティで爽(さわ)やかです。2005年 フランス メイアン作 の比較的新しい品種です。その名前は、この花に相応(ふさわ)しくて、とても素敵(すてき)ですねぇ〜。


「咲き切つて薔薇(ばら)の容(かたち)を超えけるも 」                     中村草田男



閑話休題  「カフェモーツァルトワルツ」 

ジェット・ストリーム9のCD「カフェモーツァルトワルツ」を聴いてみました。「カフェモーツァルトワルツ」は、映画「題三の男」の中のアントン・カラスのツィターの演奏が有名とのことですが、私の記憶には、残っていません。この曲の城達也(じょうたつや)のナレーションは、


「サン・シュテファン寺院の、杉綾模様(すぎあやもよう)の大屋根の下で
ウィーンは見続けの夢を見ている。
ケルントナー大通りの歩行者天国を行きかう人も
その先のオペラハウスの、夜ごとの作り話を信じているように見える。
夏の宵(よい)には、人は路上のカフェで長い暇つぶしをし
泉のほとりの、若者達のフオークソングや
閉店後の店先が舞台の、フルートやバイオリンの小品を
浅い眠りの前奏のように聞いている。
ドナウ運河の向こうのプラター遊園地では
明かりを点した観覧車が
動くとも見えない時を刻みながら
ゆっくりと回っていて…。」というものでした。


秋の日に聴く、城達也のナレーション付きのイージー・リスニングもいいものです。

このCDには、「夜は恋人」や「エストレリータ」も収録されています。懐かしい曲ですね。

特に「夜は恋人」は。昭和39年ころ、11時半から始まるテレビの「マルマン深夜劇場」のテーマ・ソングでした。当時の洋画専門チャンネルです。毎晩よく観(み)ていました。この頃、テレビで洋画をよくみました。この頃よくみた映画は、

「ベン・ケーシー」「名犬リンティンティン」「名犬ラッシー」「ララミー牧場」「アニーを銃をとれ」「ローン・レンジャー」「拳銃無宿」「ライフル・マン」「バット・マスターソン」「パラディン」「ローハイド」「ワイアット・アープ」「サンセット77」「うちのパパは世界一」「ルーシー・ショー」「アンタッチャブル」「スパイ大作戦}「突撃マッキーバー」「0011ナポレオン・ソロ」などでした。

「夜は、恋人」を聴いていると、その頃のことが、走馬灯(そうまとう)のように思いだされます。
秋は、何故か、感傷的(かんしょうてき)になりますね〜。