なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

手賀沼の岸辺に浮かぶハジロカイツブリ

東京地方に「木枯らし1号」が、吹き荒れる、今日この頃、冬が、だんだん近付いてきています。

手賀沼の岸辺で、目の赤いハジロカイツブリが浮かんでいます。時々、潜水します。水に潜るとその後に水の輪が広がります。潜った場所と少し離れた場所から、ヒョコッと浮き上がります。浮き上がると、のんびり、水に浮いたままで、日向(ひなた)ぼっこをします。羽繕(はづくろ)いしたり、キョロ、キョロあちこちを、見ています。また、思い出したように、潜ります。

手賀沼でこのハジロカイツブリや、カンムリカイツブリが、見られるようになると、冬が近づいている証拠です。鳥たちも季節を告げています。

でも、今は、寒風の吹きすさぶ、2月頃の銚子漁港の海でみる、厳しい表情のハジロカイツブリとは、まったく違った、のんびりした様子です。

「冬の池にすむ にほどりの つれもなく 
         そこに通ふと 人に知らすな」 (凡河内躬恒

(意訳)
冬の池に生息している鳰鳥
(におどり=カイツブリの古名)が、
素知らぬ顔で底に通うように、私が、無関心を
よそおって、あなたの所に通っている
ということ を、人に知ら せないでください。