なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

惜春(せきしゅん)−春の嵐(メイストーム)

手賀沼遊歩道の桜も、昨日と今日の春の嵐メイストーム)で、ほとんど散ってしまったのしょうか?
メイストームとは、1954年の5月9日から10日にかけ発達した、爆弾低気圧により、漁船の集団遭難が発生し、361人の犠牲を出した出来事の気象報告が、このメイストームの語源と言われている和製語です。
でも、爆弾低気圧は、5月よりも4月のほうが多く発生しているので、エイプリルストームのほうが適切かもしれません。

本日未明の雨の音、ゴーという風の音。

朝起きてみると、ふと、紀友則(きのとものり)の和歌を思い出しました。


「ひさかたの 光のどけき 春の日に
       しづ心なく 花の散るらむ」. (紀友則


続いて、孟浩然(もうこうねん)の漢詩も思い出しました。


春暁(しゅんぎょう)    (孟浩然)

春眠不覺曉 處處聞啼鳥夜來風雨聲 花落知多少

[書き下し文]
春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず 処処(しょしょ)啼鳥(ていちょう)を聞く夜来(やらい)風雨(ふうう)の声 花落つること知る多少


往く春を惜しみつつ。手賀沼遊歩道の先週までの写真を掲載します。

ヒヨドリは、歌い、シジュウカラとスズメは、浮かれて飛んでいます。

多分、桜は散ったことでしょう。