なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

ハマシギの群れ

日本に渡来するほとんどのシギは、シベリアで初夏にヒナを育てて、日本よりずっと南で越冬しています。

ところが、ハマシギは、日本で越冬する数少ないシギの種類とのことです。そのため、冬の海岸で、ハマシギの大群をよく見ることができます。大群がひと塊(かたまり)になって、いっせいに向きをかえて飛ぶ時、斜光を浴びて、翼の裏が銀色に光って、見事な光景が展開されます。

今日も谷津干潟の上空にハマシギの群れが現れて、光の空中ショーをしながら舞い降りました。

干潟に降りるとすぐに餌を求めて動き回ります。頭を下にしたまま、忙しそうに、餌をあさっています。干潟にハマシギの群れがくると、干潟がとても賑(にぎ)やかになりますが、飛び去ると、とたんに寂しくなってしまいます。

谷津干潟が干潮になり、干潟が大きくなって、水際が遠ざかると、それにつれて、ハマシギの一団も遠ざかってしまいました。ハマシギは、まだ、干潟にいるのですが、視界から遠ざかると、なぜか寂しく感じてるものですねぇ〜。

以下の4枚の写真は、先週の日曜日に谷津干潟で撮った写真ですが、そのあとの写真は、以前に撮った大群のハマシギの写真です。

彼らにとって、東京湾が「豊穣(ほうじょう)の海」であることが、期待されます。

今や、東京湾に残った僅(わず)かな干潟の谷津干潟は、とても貴重(きちょう)な海面ですね。


以下の写真は、今年の3月東京湾で撮ったハマシギの大群の写真です。