梅雨の晴れ間の小高い丘の木々の間に小鳥の姿が見え隠れしています。ここは、古城の天守跡。涼しいそよ風が吹いています。小鳥が、近くの青葉闇(あおばやみ)の木の枝にとまりました。メジロです。その近くをよく見ると小さな木の実があります。この木の実を食べにきたのでしょうか?
こちらに気が付いたのか、すぐに飛び去ってしまいました。
スーと風が通り過ぎていきました。
遠くでホトトギスの声が聞こえる静かな昼下がりです。
「木(こ)の暗(くれ)の
繁き尾の上(へ)をほととぎす
鳴きて越ゆなり今し来らしも」 大伴家持(万葉集)