なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

緑陰のサンコウチョウ雄

梅雨の午後、清流近くの緑陰で、透明感のある「フイチイチイホイホイホイ」と鳴き声が聞こえます。サンコウチョウ(三光鳥)です。

サンコウチョウは、その鳴き声をツキ・ヒ・ホシ、ホイホイホイと聞いたのが三光鳥の名前の由来と言われています。オスの繁殖期の尾は長く、身体の3倍くらいの長さがあり、全長45cm、メスは、18cmです。

オスの尾は、生まれた年の繁殖期は、メスの尾と同じくらいで、その翌年は、中間の長さになり、2年後でほぼ完全な長さになるそうです。

よく見ると、少し木漏れ日のあたる枝の上に、尾の長いオスが、とまつています。そこでいろんな仕草をしています。身体をくねらせて羽づくろいをしたり、尾羽を広げたりしています。ここでくつろいでいるようです。少しここにとどまっていましたが、飛び去って行きました。

コバルトブルーの目が印象的でした。


「鳥のこゑききに、夜明けにいこよ。
      ツキ ヒ ホシ コヒシ サンクヮウ チウよ。」(北原白秋 「鳥のこゑ})