なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

富士山奥庭のホシガラス

富士山5合目付近の「奥庭荘」の水場に、ガァー、ガァーと濁った声で鳴きながら,ホシガラスが水浴びにやってきました。溶岩近くの立ち枯れの木にとまりました。その後、飛んで、溶岩の上にひょっこりと顔を出しました。

そこから、ホシガラスは、溶岩の水辺に飛び降りて、様子を確かめています。

水浴び後、水を蹴立てて飛びあがり、水場付近の立ち枯れの木にとまりました。そこであたりを見渡してキョロキョロしています。安心したのか、その場で羽繕(はづくろ)いし始めました。(水浴びの写真は、明日のブログに掲載します。)
そこでくつろいだ後、突然、飛びあがり、そのそばの枯れ枝にとまっていましたが、そこで少し休んだ後、後ろの森に姿を消しました。

ホシガラスは、日本では、九州以北の標高1500〜2500mの高い山の針葉樹林に住んでいて、人をあまり恐れないため、比較的観察されやすい鳥のようです。富士山の「お中道(ちゅうどう)」や奥庭(おくにわ)付近で。針葉樹などにとまっている姿をよく見かけます。

普通のカラス(50〜56.5cm)より小さくて、カケスくらいの大きさ(34.5cm)のホシガラスは、おっとりとした「感じのいい鳥」で、私の大好きな鳥のひとつです。今回、私の目前で、いろんな仕草をしてくれたホシガラス。この日は、とても幸福な気分に浸ることができました。