なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

青松の中のオオタカ

青松(せいしょう)の中ほどの枝にオオタカが身を隠して、獲物を狙っていました。長い間動きません。辛抱強く待っています。どうもオオタカの幼鳥のようです。まだ、狩りは、得意ではなさそうです。

この近くにいた人の話では、このオオタカ幼鳥は、早朝、この近くに飛来して、この枝にとまるまでに、何回もあたりを旋回して、鳥たちを狙いましたが、逃げられたり、隠れられたりして、獲物を捕っていないそうです。

今度は、待ち伏せに切り替えたのでしょうか、動きません。

オオタカの幼鳥は6〜7月に巣立ち、8月中に独立するものもいるようなので、この鷹は、自立の真っ最中かも知れません。

この近くにいた鳥たちは、姿を隠したようで、鳥影は見えず、真夏の太陽の光が、ジリジリと照り付けています。

「鷹は飢えても穂をつまず」の言葉の如く「鳥の誇り」を全うする孤高の鷹、鷹の中の鷹「オオタカ」の姿です。


「若鷹の 涙はらりと 雲韻(ひび)く」   (日野草城)


近くに日陰もないし、あたりに鳥もいないので、オオタカ幼鳥の狩りの練習に付き合わず、そうそうに退散しました。