なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

手賀沼のヒメアカタテハ

手賀沼の上沼の路傍にセイタカアワダチソウが、黄色の房をなびかせています。そこにいろんな蝶たちがやってきています。ヒメアカタテハ(姫赤立羽)もそのひとつです。ヒメアカタテハは、チョウ目・タテハチョウ科に分類されるチョウの一種で、アカタテハに似たタテハチョウです。日本のどこでも見られ、世界各地に広く分布するチョウなのですが、とんでもない特技を持っている蝶のようです。

アサギマダラの長距離の旅が有名ですが、ヒメアカタテハも、渡りの時期になると、都合のよい風を待って、それに乗って平均時速45キロで長旅をするそうです。

ヨーロッパの北は北極地方にほど近い所から南は熱帯の西アフリカまでの、1万5,000キロにも及ぶ旅をすることが、レーダー追跡により解明されたそうです。

アメリカ大陸のオオカバマダラは、アサギマダラに近い種で、毎年メキシコ北部の山地で大群で越冬し、春以降世代交代を繰り返しながら大陸を北上して、最も北で成虫になった個体は冬になる前にメキシコまで渡ります。

ヒメアカタテハのヨーロッパの旅は、北アメリカのオオカバマダラの有名な渡りのほぼ2倍に相当します。

今、ここにいるヒメアカタテハは、どこからここにきて、これから、どちらに行くのでしょうか?

目の前で、無心に動いている、小さなチョウ、ヒメアカタテハの不思議な世界は、とても想像できません。

不思議!  不思議!



撮影機材 (手持ち撮影)

オリンパス ミラーレス一眼

1.OM−E E−M1ボディ (パワーバッテリー・ホルダー HLD−7付)

2.レンズ  M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II