ホトケノザ(シソ科オドリコソウ属)は、春の花として知られています。
先日、手賀沼の土手に咲いている ホトケノザをみかけました。
ホトケノザの花の最盛期は、3〜5月ですが、秋に芽生え、すくすく育ったものは10月頃から花を咲かせるそうです。
暖かな地方では11月から12月、春かと紛(まが)うほどに、満開になる場所もあるとのことです。
ホトケノザの葉は対生で、その形が仏様がお座りになる蓮座に似ているというので「仏の座」の名が付けられたのだそうです。また、この蓮座に似た葉が階層状になって茎につくので、サンガイグサ(三階草)の別名もあるそうです。
最近、古い録音のクラシック音楽の輸入盤CDがとても安価に入手することができます。そこで、今迄、あまり聴いてこなかった、著名ヴァイオリニストの「ナタン・ミルシテイン」のCDセットを入手して聴いてみました。
これも、廉価盤レーベルMenbran Music Ltd のCDセットです。
「ナタン・ミルシテイン名演集」(10CD)
英名タイトル:Milstein Magic and Brilliance - Beethoven, Brahms, Tchaikovsky, Dvorak, Glazunov, etc (10CD)
その中に
「ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108」
ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)
1950年録音
がありました。
ブラームスは、ヴァイオリン・ソナタを3曲作曲しています。これらのヴァイオリン・ソナタは、室内楽曲の名作として知られています。この第3番は、明るい第2番に比べて、晩年のブラームスの特徴である、重厚で内省的な「いぶし銀」のような世界を醸し出しています。
あの自由奔放なホロヴィッツが、著名なヴァイオリニストのミルシテインとはいえ、そのピアノ演奏を受け持っていたので驚きました。
もっとも、ブラームスのヴァイオリン・ソナタは、ブラームス自身が、ピアノの名人で、ヴァイオリン・ソナタ第1番の初演が、作曲者自身のピアノと親友のヨアヒムのヴァイオリンで演奏されたこともあって、戦前のブッシュ/ゼルキンの演奏もあるし、シェリング/ルービンシュタインの演奏もあったので、大家がこの曲のピアノを受け持つことは、それほど気にしないことなのかもしれません。
それでも、合わせものをやっているホロヴィッツというのは貴重ですし、今でも古い録音のCDを買う意義が、あるのかもしれません。
やはり、その演奏は、すばらしく、心に浸み込むミルシテインの演奏と、ホロヴィッツの強靭で多彩な音が、からみあって、室内楽でありながら、大家どうしの、雄大な芸に、浸ることができます。
このCDの収録曲は、以下のとおりですが、CD6のワルターとミルシテインの「ゴルトマルクの協奏曲」、アーサー・フィードラーとの小品(歌の翼に,アヴェマリア、セレナーデ、夢のあとに)など興味深い作品もあり、古い録音ですが、とても、楽しい一時を過ごすことができました。
【収録情報】
CD1
・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ウィリアム・スタインバーグ指揮、ピッツパーク交響楽団
1955年録音
・モーツァルト:アダージョ、ロンド
ウラディミール・ゴルシュマン指揮、RCAビクター交響楽団
1950年録音
CD2
・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
ウィリアム・スタインバーグ指揮、ピッツパーク交響楽団
1953年録音
・サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
ワルター・ジュスキント指揮、コンサート・アーツ管弦楽団
1960年録音
・サラサーテ:序奏とタランテラ
レオン・ポマーズ(ピアノ)
1957年録音
CD3
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ウィリアム・スタインバーグ指揮、ピッツパーク交響楽団
1959年録音
・グラズノフ:瞑想曲
・ヴィエニャフスキ:マズルカ
・マスネ:瞑想曲
1944、1949、1952年録音
CD4
・ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲
アンタル・ドラティ指揮、ミネアポリス交響楽団
1951年録音
・グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲
ウィリアム・スタインバーグ指揮、RCAビクター交響楽団
1949年録音
CD5
・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
ブルーノ・ワルター指揮、ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
1945年録音
・ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
アルトゥール・ロジンスキ指揮、ニューヨーク交響楽団
1944年録音
CD6
・ゴルトマルク:ヴァイオリン協奏曲
ブルーノ・ワルター指揮、ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
1942年録音
・メンデルスゾーン:歌の翼に
・シューベルト:アヴェ・マリア、セレナーデ
・フォーレ:夢のあとに
アーサー・フィードラー指揮、RCAビクター交響楽団
1950年録音
CD7
・ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
グレゴール・ピアティゴルスキー(チェロ)
フリッツ・ライナー指揮、フィラデルフィア・ロビンフッド・デル管弦楽団
1951年録音
・ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラ、カプリース
ヴァレンタイン・パヴロフスキー(ピアノ)
1944年録音
・パガニーニ:カプリース op.1より
・シューマン:夕べの歌
アルトゥール・バルサム(ピアノ)
1933、1944年録音
・クライスラー:前奏曲とアレグロ
レオン・ポマーズ(ピアノ)
1959年録音
CD8
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番
ルドルフ・フィルクシュニー(ピアノ)
1958年録音
CD9
・ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番、第3番
ヴァレンタイン・パヴロフスキー(ピアノ)
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)
1943、1950年録音
・ドビュッシー:ミンストレル
・ノヴァーチェク:常動曲
レオン・ポマーズ(ピアノ)
1957、1959年録音
・リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
アルトゥール・バルサム(ピアノ)
1944年録音
CD10
・ヴィヴァルディ:ソナタOp.2-2
・コレッリ:ラ・フォリア
・ペルゴレージ:ソナタ第12番
・ジェミニアーニ:ソナタOp.4
・ヴィターリ:シャコンヌ
レオン・ポマーズ、アルトゥール・バルサム、カルロ・ブソッティ(ピアノ)
1953〜1955、1959年録音
ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)