なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

薔薇サマードゥフト

大町自然公園のバラ園にサマードゥフト(Sommerduft)という品種のバラが咲いています。


バラは四季咲き大輪種(HT・ハイブリッド・ティ),四季咲き中輪種(FL・フロリバンダ),つるバラ(CL・クライミングローズ),四季咲き小輪種(Min・ミニチュア)などに区分されます。


このバラは、ハイブリッド・ティ(HT)の系統 で、1986年に ドイツ タンタウ作出の「夏の香り」(サマードゥフト)と命名されたバラで、形のよい整形花に、ダマスク香(注1)を含んだ強い香りを持つバラなのだそうです。


(注1)ダマスク香とは、一般の人が、「最もバラらしい」と感じる香りは、ダマスク香だそうです。香水をはじめとする化粧品、アロマオイル、芳香剤などで使われるバラの香りは、ほとんどダマスク香といわれています。
現代バラの香りは、ダマスク・クラッシック、ダマスク・モダン、ティー、フルーティ、スパイシー、ブルーの6種類とのことです



夏は過ぎてもう晩秋なのに、このバラは、秋の日差しを浴びて誇らしげに咲いていました。



「寒き日に 濃きくれなゐの 薔薇を愛で
        しばらくにして 昼寝ぬわれは」  (斎藤茂吉