我孫子市谷津ミュージアムは、我孫子の昭和30年代の農村環境の復活を目的に我孫子市と市民グループによって保全・整備・運用されている公園です。公園内は、8個のテーマごとに拠点をつくって整備がされていて、稲作体験や動物・昆虫観察など色々な角度で、自然を体験することが出来るようです。
秋高(しゅうこう)の谷津ミュージアムは、午後を過ぎると、人影も少なく、とても静かな佇(たたず)まいをみせてくれます。
「寂しさは その色としもなかりけれ
槇(まき)立つ山の 秋の夕暮」 (寂連法師)
その小路を歩いてゆくと、草叢から5〜6羽のスズメに似た鳥が飛び立ちました。カシラダカかと思ったのですが、アオジのようです。近くの木立に一旦はとまっていましたが、近づくと、皆逃げてしまいました。
最後に一羽が、残ってくれて、ちょうどいい枝に、とまってくれました。でも、頭のまわりに、葉っぱが重なっています。少し動いてこちらを振り向きました。その一瞬を撮影することができました。その後、この鳥も飛び去って行きました。
今日は、ハイフェッツの演奏によるコルンゴルト作曲のヴァイオリン協奏曲を聴いてみました。
「コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲」
ハイフェッツ(Vn)アルフレッド・ウォーレンスタイン指揮ロサンジェルス・フィルハーモニック、1953年録音(MONO)
実は、この曲を最初に聴いたのは、それほど前ではありません。
これまでもハイフェッツのLPやCDは、たくさん所有していましたが、コルンゴルトという作曲家は、名前も知らなかったので、そのヴァイオリン協奏曲などは、持ってはいませんでした。
このCDは、日本では単売LP化されず、事実上CDが初出だったそうです。
1〜2年前に、輸入盤のハイフェッツのCDの10枚セットを購入したら、その中にこの曲が入っていました。このセットは、初出のLPのジャケットをCDの紙ジャケットに印刷している趣味性の高いものでした。
この曲が、どんなものかと聴いてみますと、明るくてなかなか綺麗な曲で、ポピュラー音楽のような不思議な曲でした。
でも、その時は、それほど興味を持ちませんでした。
その後、今年になって、輸入盤の廉価盤レーベルmembranの「JASCHA HEIFETZ」の10枚組のCDセットの中にもこの曲が入っていました。
再度、この曲を聴いてみると、とてもチャーミングで素晴らしい演奏です。
以前のCDセットは、疑似ステレオ化されており、廉価盤CDはモノラルのままです。
再々度、それほど興味を惹(ひ)かなかった、疑似ステレオ化のCDも聴いてみましたら、やはり、チャーミングで素晴らしい演奏です。
最初聴いたときは、何か違和感があったのですが、一度受け入れてしまうと、この曲の良さがわかるのかもしれません。どちらのCDも感動できますが、音に奥行を持たせたければ疑似ステレオ化のCDだし、オリジナル録音にこだわれば廉価盤です。私は、気分で選んで、聴いてます。
ハイフェッツは、この曲の世界初演者ですが、そ時の録音は残っていないそうです。彼は、この曲を気に入っていたようで、その後何度も演奏しているようです。
この曲もヴァイオリンの名曲の中に入れてもいいような気がします。
今では、この曲は、私のお気に入りの2つのCDです。