なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

寒風に耐える ラッパスイセン

今年の3月6日は二十四節気(にじゅうしせっき)の「啓蟄(けいちつ)」です。

啓蟄とは、大地が温まり冬眠をしていた虫が穴から出てくるころで「暦便覧」に
「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」と記されているそうです。

暦のうえではそうなんですが、あいにく北風が吹く寒い日になりました。北海道・東北は暴風雪との予報が出ています。関東でも冷たい風が吹き荒れています。

最近の暖かさで,家の付近の梅林は、満開になっているのに、一転した空模様です。

梅林の下で強風に耐えて身体をゆらしながら,けなげに耐えているラッパスイセンを見つけました。

気温の変化の激しいこの季節、生き物たちは懸命に頑張っているようです。


ラッパスイセン(黄色)
学名:Narcissus pseudonarcissus
和名:ラッパスイセン(喇叭水仙)
原産地:地中海沿岸地域、アフリカ北部
目名:ユリ目
科名:ヒガンバナ科
属名:スイセン
草丈:15cm〜50cm
開花期:3月〜4月
花言葉:尊敬、心づかい、あなたを待つ、報われぬ恋







閑話休題ー爆発的に進歩する最新宇宙論

天の川や夜空の星などを観るとき、宇宙(うちゅう)は、とても壮大でこ神秘的で自分がとても小さく感じることがあります。

昔からインド、エジプト、バビロニアギリシャ、中国などに宇宙に関する多くの考え方がありました。

宇宙という言葉は、中国の紀元前2世紀、前漢時代の思想書で「日本書紀」の冒頭「古(いにしえ)に天地未だ剖(わか)れず、陰陽分れざりしとき……」の典拠となった淮南子(えなんじ)ー斉俗訓ーに書かれています。

「往古来今、謂之宙、四方上下、謂之宇。」

往古来今(おうこらいこん)、之(これ)を宙と謂(い)い、
四方上下、之を宇と謂う。
                    
昔より今に至る時間を宙といい、四方上下の空間を宇という。

とあります。

各国の宇宙観は、天空の壮大で神秘的な対象を、思想をまじえて創作したロマンなのかもしれません。

私も、せいぜい天の川くらいまでを身近に感じ、初の有人衛星の宇宙飛行士ガガーリンや、アポロ宇宙船、万博での月の石の展示などの話題がある時だけ宇宙に関心をもつ程度でした。私にとって宇宙とは、自分の住んでいる天の川銀河がすべてでした。

でも、今日では、科学の力で宇宙について詳しく語れる時代になりつつあります。

宇宙がどのように始まったか宇宙はこれからどうなるのかを議論するのになくてはならないのは、

一つは「時間や空間」の研究であるアインシュタイン一般相対性理論であり、もう一つは、量子論です。

実は、この量子論にもアインシュタインは貢献しています。

アインシュタインノーベル賞論文である光子に関する理論です。

この論文によってニュートンホイヘンス以来の「光が粒なのか波なのか?」の論争が「光は波でもあり粒でもある」という結論になりました。

量子論」は、プランクの「光が離散量の量子である」という論文以来、ボーアなど幾多の物理学者の研究により発展してきました。

NHK放映の「神の数式」のディラックの方程式は、量子論シュレーディンガーの波動の方程式にアインシュタイン特殊相対性理論を統合する試みでした。

現在でも、量子論アインシュタインの時空の理論の相性が悪いため完全な統合はできていません。

そのため、「神の数式」はできていないのです。



現在、マクロ世界の宇宙にはハッブル望遠鏡による天体観察、WMAP(ダブリューマップ)衛星による宇宙の背景放射の観測などによる宇宙理論の検証の道具があり、ミクロ世界の宇宙にはセルンCERN(欧州原子核研究機構)のLHC(大型ハドロン衝突型加速器)などによる宇宙理論の検証の道具があります。

そのほかNASAJAXAなどの惑星探査などの天の川銀河探査、超大型コンピュータ技術などなど多くの現代科学の進歩のおかげで、数年前の宇宙論はすぐに塗り替えられてしまうというとてもエキサイティングなものになっています。