なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

さようならオナガガモ

手賀沼オナガガモは、秋に飛来して春の渡りをするまで沼に常駐しています。

ですから手賀沼では、冬にはいつもたくさんのオナガガモを見ることができます。

いつも見ていると、あまりに身近すぎて写真撮影する気になりません。

でも、もうすぐ北に旅立つと来シーズンまで見れないと思うとついシャッターを押したくなります。

きょうも、羽ばたいて、愛嬌を振りまいてくれました。






閑話休題ー宇宙のはじまり


「私は、クルミの殻に閉じ込められた小さな存在かもしれない。しかし私は自分自身を無限に広がった宇宙の王者と思い込むこともできるのだ。」
                    
                 シェークスピア 「ハムレット」より


インフレーション宇宙論によれば、今から、138億年前に宇宙が誕生した直後、短い一瞬の間に宇宙空間は急膨張したと考えられています。

2014年3月18日未明の記者会見で、米研究機関(ハーバード・スミソニアン天体物理学センターなどによる「BICEP2プロジェクト」)は、南極の電磁波望遠鏡観測から、「インフレーション宇宙論」の直接的な裏付けが初めて得られたと発表しました。

「BICEP2プロジェクト」チームは、宇宙が生まれた38万年後に放たれた光の名残である「宇宙背景放射」と呼ばれる電波を、南極に設置したBICEP2望遠鏡で詳しく観測し分析した結果、宇宙初期の急膨張によって出た重力波が、光の振動する方向に影響を与え、方向が特定のパターンを描いていることを初めて発見。間接的に重力波の存在を確認したとしています。

チームは、誕生直後の宇宙の姿を初めて観測した成果だと強調し、海外メディアや英科学誌は速報で成果を伝え「ノーベル賞級」と評価しているそうです。


この発見は、1981年に発表された、誕生時に非常に小さかった宇宙が急激に膨張したとする佐藤勝彦自然科学研究機構長らの「インフレーション理論」を、観測面から強く裏付ける成果と言えるでしょう。

インフレーションを生じる巨大なエネルギーは、「真空のエネルギー」と言われています。神の数式、「場の粒子論」の「ディラック方程式」による反粒子の発展形としての「真空のゆらぎ」などにつながる壮大な世界が明らかになりつつあるような気がしています。

いままで重力波は、物体が動いた時に波のように広がっていく時間や空間の揺れ。アインシュタインが存在を予言したが、直接観測されたことはないとのことです。


ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの理論物理学者Avi Loebさんは「この成果について、

「どうして私たちが存在するのか? 宇宙はどのように始まったのか?そうした根源的な謎を解明するヒントを与えるものです。インフレーションの証拠が得られただけではなく、それがいつどのくらいの規模で起こったかを知ることもできます」と述べているそうです。