なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

春の青空の下でさえずるホオジロ

手賀沼遊歩道で綺麗(きれい)な囀(さえず)り声がきこえてきました。

あたりを探してみるとホオジロが囀っています。

大きな口を開けて「我が世の春」をしきりに囀ります。

聴(き)いていてもこちらまで楽しくなってきます。

ホオジロは、冬の日でもよく晴れた日には木の枝で囀りますが、春になるとオスは草木の上に止まってしきりに囀ります。

さえずりの節回しはユニークで「ピッピチュ・ピーチュー・ピリチュリチュー」などと聞こえるようです。

このホオジロの鳴き声の聞きなしとして「一筆啓上仕候」(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)「源平つつじ白つつじ」などが知られています。

春の青空の下でホオジロが囀っているのをのんびり眺めていると、平和に過ごしている幸せを感じます。

でも平和なときでも 

中国の古代王朝の殷(いん)の創始者の湯王(とうおう)が沐浴(もくよく)の盤に刻んで自(みずか)らの戒(いさ)めとした言葉「湯王の盤銘(ばんめい)の句」を思い出す必要があるのかもしれません。



      「湯王の盤銘の句」 『大学』伝二章


        「苟日新、日日新、又日新」 

   
   (まことに日に新たに、日々に新たに、また日に新たなり)


(解釈)

北宋の時代の「資治通鑑(しじつがん)」で有名な歴史家、司馬光(しばこう)の注釈によれば



「君子の学は、必ず日に新たなり。日に新たなる者は、日に進むなり。日に新たならざる者は、必ず日に退く。未だ進まずして退かざる者はあらざるなり」とのことです。

今日も一日良き日でありますように!




「高槻(たかつき)のこずゑにありて
     頬白(ほおじろ)の さへづる春と なりにけるかも」
               
                島木赤彦 (太虚集)