なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

干潟を走るチュウシャクシギ

干潟でチュウシャクシギの小さな群れが休んでいます。群れにキアシシギが近づいています。

その群れの端にいたチュウシャクシギが干潟を走り出しました。カニか何かエサをみつけたようです。

獲物(えもの)にむかって長い足で懸命(けんめい)に走ります。

速い速い!

見事!カニを捕らえたようです。

チュウシャクシギは休む時は仲間と一緒のようですが、エサを採る時は、単独になるそうです。










閑話休題カラヤン指揮の「ベートーヴェン交響曲全集」



先日、クラシカ・ジャパンの放送で、1977年のーカラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団BPO)の「第九」を聴きました。映像もカラーで大編成の演奏もゴージャスで魅力的でした。

クラシカ・ジャパンのネットの説明によれば

カラヤン&ベルリン・フィル『第九』1977 Beethoven:Symphonie Nr.09(Karajan) ..

1977年大晦日にベルリン・フィルフィルハーモニーザールで収録されたベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサート。カラヤンの手兵ベルリン・フィルソリストはトモワ=シントウ、バルツァ、コロ、ファン・ダム、合唱界の大御所ハーゲン=クロル指揮のベルリン・ドイツ・オペラ合唱団といった、まさに「チーム・カラヤン」の布陣。カラヤンらしい洗練された究極のアンサンブルがお楽しみいただける『第九』映像です。当時映像に力を入れていたカラヤンがフィルムではなくビデオ収録した初めての作品。

[演目]ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125『合唱』
[指揮]ヘルベルト・フォン・カラヤン[演奏]ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、アンナ・トモワ=シントウ(ソプラノ)アグネス・バルツァ(アルト)ルネ・コロ(テノール)ホセ・ファン・ダム(バス)ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団[合唱指揮]ヴァルター・ハーゲン=グロル
[収録]1977年12月31日フィルハーモニーザール(ベルリン)[映像監督]ハンフリー・バートン
■字幕/約1時間11分

とのことです。

ところで、カラヤンは、ベートーヴェンの「交響曲全集」を、50年代と60年代と70年代と80年代に合計4回録音しています。

1.最初の録音はフィルハーモニア・オーケストラを指揮しています。

カラヤンの青年時代は、トスカニーニを崇拝していたそうで、ストレートな表現と非常に厳格な練習とによりドイツのトスカニーニといわれ「トスカラヤン」という「あだ名」で呼ばれたこともあったようですが、この頃には演出の効いたカラヤン流でフィルハーモニアを鍛え上げ、一流のオケにした手腕は大いに評価されていたようです。

フィルハーモニア時代のカラヤンは「ナチス党員」だったことで、聴衆の前で指揮することができなく、放送用の録音でしのいでいたため、EMIとの不平等契約で経済的にもつらい時代だったようですが、

設立したばかりのフィルハーモニアの数多い録音により世に知られたことがその後の活躍に寄与した。

という見方もあるようです。

この時代のカラヤンの演奏は後のBPOとの録音とは、相当感じが違います。

若いカラヤンがフィルハーモニアを鍛え上げ、全体的にストレートですっきりした爽やかな演奏に仕上げています。

2番目の録音は、フルトヴェングラー時代のBPOカラヤン流の演奏スタイルにした「古き良き時代のオケと指揮者カラヤン」の融合したチャーミングな演奏です。ドイツの香りを近代的演奏で仕上げた魅力的な演奏です。

ところで、このグラムフォンの初期のCD(1963年盤)が最近のヤフー・オークションで¥25,800.-の値段で出品されていました。

大変魅力のある演奏なので、私も少しは納得できるのですが、そんなに人気があるのかと驚きました。

私が、このCDを所有した時期も値段も忘れてしまいましたが、普通の値段で買ったのだろうと思います。

3番目の録音は、BPOに世界から優秀な演奏家を招き入れ、カラヤンの理想を追求する道具となったスケールの大きな「世界的BPO」の演奏で、一般に、この録音がカラヤンベートーヴェン交響曲全集として第一に挙(あ)げられる評価の高い録音です。

4番目の録音は、最晩年の録音で、私は所有していませんのでよく分かりませんが一般に
あまり評価は高くないようです。

実は、1977年に東京でBPOカラヤンの「ベートーヴェン・チクルス」の東京FMの全集録音(ライブ)があるようですが、私は未聴(みちょう)です。

評価に高い70年代の録音がカラヤンの理想の演奏かもしれませんが、私が、一番気に入っているのは60年代の全集です。

私は古いローカルなBPOの音色が好きなのです。「第九」など聴いていてうっとりとしてしまいます。

クラシカ・ジャパンの放送後に、60年代の全集を聴き直しましてみましたが、やはり、こちらの方が素敵に思いました。

満開の花(70年代)よりも満開前の花(60年代)のほうが魅力があるのに似ています。

60年代のCDが魅力的なので、多分、これから「未聴のCD」を買うことは無いと思います。