なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

ヨシ原でさえずるコヨシキリ

利根川下流のコシ原のヨシの先端でかん高い声でしきりにさえずっている鳥がいます。

「ピッ、ピッ、ピッ、ジョッピリリ」わりにか細い声で鳴いています。

コヨシキリです。

コヨシキリは、すずめより少し小さくて全長13.5cm(すずめは14.5cm)で、オオヨシキリに似ていますが、白い眉斑が明瞭でその上に黒い線があり、口を開けると黄色なので(オオヨシキリは赤い)見分けられます。また、コヨシキリは、オオヨシキリより可愛い顔をしています。


このコヨシキリは、何度も同じヨシにとまってさえずっています。

ここがお気に入りのソングポストなのでしょう。

ここで、さえずるのが今の彼の仕事なのでしょうね。

元気いっぱい、頑張ってさえずっていました。



「よし切の  こゑも坂東太郎(ばんどうたろう)かな」
           
                    諸九尼(しょきゅうに)


     
 注:坂東太郎は利根川の別称で、江戸初期の随筆「東路記」(1685年)に
  「坂東第一の大河なり。故に此あたりの人は坂東太郎と云」とあるそうです。