なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

秋の渡りのツツドリ(赤色型)

今年もカッコウツツドリ(筒鳥)、ホトトギスたちの渡りの季節がやってきました。

このカッコウの仲間の3種類の鳥は姿がよく似ています.

カッコウが一番大きく、ツツドリは中間で、ホトトギスが最小です。

カッコウキジバトより少し大きく、キジバトとほぼ同じ大きさがツツドリヒヨドリとほぼ同じ大きさがホトトギスなのですが、遠くから見るとそれぞれ小さく見えるので、この識別もあまりあてになりません。

カッコウツツドリホトトギスホトトギスも春にはよく鳴くのですが、秋にはあまり鳴きません。
鳴いてくれると見分けがつきやすいですが、鳴かないとカッコウツツドリもよく似ているので困ります。

この鳥は、普通のツツドリの羽の色より赤い「赤色型」のツツドリのようです。

普通のツツドリは雌雄同色だそうですが、赤色型のツツドリは、雌以外の記録はないとのことです。

ツツドリが突然クチバシを開きました。

「ポポッ・ポポッ」と低く鳴いたのかもしれませんが、鳴き声はよく聞こえませんでした。

このツツドリは、あちこちの枝にとまって忙しそうにしていたかと思えば、枝につかまって動かないで休んでいたりしています。

枝にとまって、あたりを見まわして好物の毛虫をさがしているようです。

櫻の木には、毛虫がまだたくさんいるようなので、ツツドリは、この公園にもうすこし滞在しそうな気配です。


        以下の短歌は春の比叡山で詠まれたものです。


        「をちこちに 啼き移りゆく 筒鳥の 
               さびしき声は 谷にまよへり」

                    (若山牧水