彼岸花の咲いている場所の反対側に大きな栗の木がありました。
頭上を眺めれば,茂った葉っぱを乗り越えて,大きな栗の実が,イガの中から顔をだしています。
のぞいている大きな茶色の栗の実は、太陽の光をあびて輝いています。
まわりの葉っぱの小さな隙間から秋の青空が透けて見えます。
熟れた栗の実は、もうすぐ地上に落ちることでしょう。
この栗の実は、はじけるイガの隙間から茶色の顔をのぞかせて、浮世を眺めているかのようです。
収穫の秋。今まさに「実りの秋」真っただ中!
「 初栗に 山上の香も すこしほど 」
(飯田蛇笏)
「はらはらと おつる木の葉に まじりきて
栗のみひとり 土に声あり」 ( 大田垣蓮月)