なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

新機種CANON EOS 7D Mark II 試写 JBF遊覧船の脇を飛ぶミサゴ

11月1日より、我孫子市手賀沼付近でJBF(ジャパン・バード・フェステバル)が開催されています。天気予報は「午前中曇り」の予定でしたが、朝から生憎(あいにく)の雨になりました。

この手賀沼に、この時期、いつも初秋から来ている、魚を捕る鷹(たか)の「ミサゴ」がいます。

このミサゴの雄姿(ゆうし)を撮ろうと、朝8時過ぎに、手賀沼の岸辺からミサゴを探してみました。

手賀沼の中央付近の杭(くい)にミサゴがとまっています。こちらの対岸からは肉眼ではほとんど見えないほどの距離です。

そこで、ミサゴが、この杭から空中に舞い上がって、私の近くで魚を狙(ねら)う時を待ちました。

雨は降り続いています。あたりは、厚い雲に覆(おお)われ、とても暗く、湖上は靄(もや)に霞(かす)んでしまって、ミサゴが空中から魚を狙うのには、視界が悪すぎます。撮影条件も最悪です。

ミサゴは、雨に濡(ぬ)れるのを耐え忍び(たえしのび)ながら、この杭から動こうとしません。多分、魚を捕(と)るのに都合(つごう)のよい天気に回復するのを待っているようです。

ミサゴは杭にとまりながら保温・防水のために何度も羽繕い(はづくろい)をしています。

時々、変な格好(かっこう)をして、腰にある尾脂腺(びしせん)から分泌(ぶんぴ)するする脂(あぶら)を塗(ぬ)って雨に対応しているようです。

撮影している私は、傘(かさ)をさしていたのですが、足元が雨にぬれ、撮影場所を移動するときに、濡れた階段から滑(すべ)って転(ころ)んでしまいました。カメラを「かばった」ために腰をしたたかに打ちつけてしまいました。

腰をさすりながら、私もミサゴに負けないように、頑張って待ち続けます。

2時間以上経過しました。とても長い時間が経過したように感じます。身体も冷えてきました。

その時、このミサゴがとまっている杭の左から手賀沼の「湖上遊覧船」が近づいてきました。

この遊覧船は、JBF協賛の「我孫子野鳥を守る会」の’JBF開催期間中無料 ’の「船上バード・ウォッチング」の船のようです。「我孫子野鳥を守る会」の説明員の人影もみえます。

多分、説明員は、このミサゴに気が付いて、乗員の皆さんに解説していると思われます。
船上のバード・ウォッチャーはとても身近(みぢか)にミサゴを観察することができたようです。
雨に濡れながら遠くの対岸から見ている私には羨(うらや)ましい限りです。

杭にとまっていたミサゴは、遊覧船の近づいてくるのを警戒しています。

船が、ミサゴにいよいよ近づいた時、ミサゴは危険を感じて、杭から飛び立ちました。

飛び降りて湖面に近づくと、船の舳先(へさき)がけたてる、波しぶきが、ミサゴの左羽に飛び散りました。

ミサゴは、そんなことはものともせず、この船の真横を水上すれすれに飛んで、ずっと先の杭にとまりました。そのため、私のいる場所からかなり遠ざかってしまいました。

ミサゴのいる場所が遠すぎるので試写にはなりませんでした。それでも、こんな最悪の環境でも証拠写真は撮れそうです。

転んで打った腰も痛くなったので、あきらめて帰ることにしました。



(雨の中での使用なので、防塵防滴(ぼうじんぼうてき)の機能のついたキヤノン純正レンズ EF-70-200mm F2.8L IS II USMに2倍のテレコン付で撮りました。距離が遠いのでタムロンの600mmズーム SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USDを使用したかったのですが防塵防滴ではなさそうなので、キヤノンのズームで撮りました。ちなみに新機種のCANON EOS 7D Mark IIの防塵防滴機能は、7Dより強化されているそうです)






参考:以前にEOS 7D とズームレンズ EF-70-200mm F4L IS USM と1.4倍テレコン付で撮影した「手賀沼のミサゴ」です。(カメラ、レンズとも防塵防滴機能付きです。この時は快晴なので不要でしたが・・・)