なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

ハシビロガモ 夕景

彼誰時(かはたれどき)の残照(ざんしょう)が湖面(こめん)を照らす時、ハシビロガモが隊列を組んで滑るように進んでゆきます。

水面はキラキラと輝き、幻想的な風景を演出しています。


「ともかくも あなたまかせの 年の暮れ」
              (小林一茶





閑話休題- 祝!「はやぶさ2、打ち上げ成功」

 

小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載したH2Aロケット26号機が12月3日午後1時22分4秒、鹿児島県種子島宇宙センターから打ち上げられました。

私もTBSでこの実況放送を見ていました。

ロケットの発射は順調な打ち上げで一安心しましたが、この時点では、まだ、「はやぶさ2}打ち上げの成功かどうかは不明です。

そこで、午後3時過ぎに地球を一周して探査機の予定軌道上で「はやぶさ2」を切り離した時の様子を見ようと宇宙航空研究開発機構JAXA)のネット速報を見ることにしました。

午後3時10分ころ、その時がきました。

種子島宇宙センターの関係者が椅子から立ち上がり「切り離し成功を喜ぶ姿」を見て、とても感銘をうけました。

その後、宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」の電波を、12月3日15時44分に米国航空宇宙局(NASA)のゴールドストーン局(カリフォルニア州)で受信し、太陽電池パネルの展開、太陽捕捉制御などの一連のシーケンスが正常に行われたことと、探査機が所定の軌道に投入されていることを確認したと発表しました。

現在、探査機の状態は正常とのことです。


はやぶさ2」プロジェクトは制作予算の削減などで「開発計画中止の危機」もあったようですが、関係各位の努力により、今回の「打ち上げ成功」に漕ぎつけたそうです。

宇宙先進国としての日本を維持していくためには、継続的な宇宙開発技術者の人材育成が必要です。

一旦、宇宙開発プロジェクトを中止すれば、2度と宇宙先進国としての日本を維持していくことはできなくなるそうです。

国家財政が大幅に赤字の我が国において「宇宙開発予算」の捻出はこれからも大変でしょうが、関係各位の努力と皆の支援によって宇宙開発プロジェクト継続ができるよう願っています。

以下のネットの記事によれば日本独自開発のH2Aロケットは20回連続の成功となり、成功率は96・1%に向上し信頼性を高めたとのことで、ロケットを作っている「三菱重工業」の宇宙ビジネスにも明るい未来が見えてきています。

また、今後の「はやぶさ2のサンプル回収活動の成功」により、「住友重機工業」や「IHIエアロスペース」の「技術」や、NECの「プロジェクト管理能力」なども高く評価されることでしょう。


私も、6年後(東京オリンピック開催年)の「はやぶさ2」の帰還を夢見て、健康を維持したいと考えています。

そこで、「日本の宇宙開発・ロケット開発の父」といわれている「糸川英夫(いとかわひでお)」博士の著作「般若心経(はんにゃしんぎょう)と最新宇宙論」にちなんで、「はやぶさ2」も「私たち」も、頑張って「健康で生き続ける」ため、「般若心経の真言(しんごん」)を唱(とな)えてみたいと思います。

般若心経の真言(漢文とサンスリット語)

揭帝揭帝 般羅揭帝 般羅僧揭帝菩提僧莎訶(ガテーガテー、ハラソーガテー、ボーチーソワカ

サンスリット語(ガテー ガテー パーラガテー パーラサムガテー ボーディ スヴァーハー)



以下に 12月3日(水)15時20分配信 の「産経新聞」の記事を掲載します。


小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載して打ち上げられるH2Aロケット26号機=3日午後、鹿児島県南種子町(甘利慈撮影)(写真:産経新聞


小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載したH2Aロケット26号機が3日午後1時22分4秒、鹿児島県種子島宇宙センターから打ち上げられた。探査機は午後3時過ぎに予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。小惑星の地下の物質を初めて採取し地球に持ち帰る計画で、生命の起源に迫る成果が期待される。平成32年末の帰還を目指す。

 はやぶさ2は、小惑星の物質を初めて採取し4年前に帰還した宇宙航空研究開発機構JAXA)の「はやぶさ」の後継機。今回は有機物や水が存在するとみられる別の小惑星「1999JU3」に向かう。

 小惑星は四十数億年前の太陽系初期の姿をとどめているが、地表の物質は宇宙線を浴びて変質している。このため、はやぶさ2は新開発の装置を使って人工的にクレーターを作り、変質していない地下の物質の採取・回収を目指す。

 生命の材料となった有機物や地球の海水は、小惑星の衝突によって地球に運ばれたとされる。採取した物質を分析すれば、生命の起源や太陽系の歴史を解明する手掛かりが得られる。

 探査機は来年末に地球の引力を利用して加速し、30年夏に小惑星に到着。1年半にわたり探査し、採取した微小な物質を帰還カプセルに入れて持ち帰る。6年間の航行距離は約52億キロに及ぶ。

 初代はやぶさはエンジンなどで故障が多発し帰還が危ぶまれた。このため性能向上や故障防止など多くの改良を行ったほか、日本とドイツの探査ロボット計4機も搭載し着陸を目指す。

 H2Aは20回連続の成功となり、成功率は96・1%に向上し信頼性を高めた。


ー参考ー 以前に撮ったハヤブサです。