なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

萌え出づる春を待つジョウビタキ

「まひうごく 庭の落葉の 色冴えて 風あかるきに 鶲(ひたき)なくなり」  (若山牧水 「山桜の歌」)


雨上がりの、まだ固い冬芽の小枝にジョウビタキがとまりました。

春まだ浅いこの時期、萌え出づる春の準備に余念のない木々たちの芽も固そうです。

ジョウビタキは主に地上で昆虫類やクモ類を採食し、草木の実も食べるようです。

そのため、ジョウビタキも、萌え出づる春になってエサの虫たちが蠢(うごめ)くのを待ち望んでいるのかもしれません。

3月8日、夜から朝にかけて降っていた小雨もようやく晴れ、朝からエサが捕れなくて、お腹をすかしていたジョウビタキも、地上に出てきた虫を探そうと、やってきたのでしょう。

地上に近い、この冬芽の小枝(ドウダンツツジ?)からエサを探していますが、雨上がりの直近のいま、虫も簡単には見つからないようです。

ジョウビタキは辛抱強く枝の上からエサを狙い続けます。

やっと、飛ぶ小虫を見つけてフライング・キャッチしようと身構えましたが、逃げられてしまったようです。

それでもあきらめないで、あちこち場所を変えて狙っています。

このジョウビタキは、1時間に3度ほど地上に降りたので、小虫を食べたのかもしれません。

ジョウビタキは、辛抱強く、枝先の場所を変えながらハンティングを繰り返しています。

この低木でのハンティングをあきらめたのか、ジョウビタキは、ようやく、紅梅、白梅の枝にとまってくれました。

でも、紅梅、白梅の枝にいたのは、とても短時間で、また、低木の茂みに戻ってしまいました。

高い木の枝よりも低い樹の枝のほうがエサを捕りやすいのかもしれませんね。




キヤノンEOS 7D Mark II+ タムロンSP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USDで手持ち撮影