なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

柳とアオジ

[翡翠(かわせみ)を 隠す柳の 茂りかな」 (正岡子規


美しく芽吹いた緑色のしだれ柳の枝が、風に吹かれています。

上の2枚の写真は、カワセミがよく来る柳ですが、ここにカワセミが来た時は、茂みにかくれて見えなくなってしまいます。

別の日に手賀沼遊歩道を歩いていたら柳の中に鳥が見え隠れしています。

撮影しようとこの柳に近づいたら逃げられてしまいました。

でも、逃げた鳥は、すぐ近くの枯れ枝にとまりました。

オスのアオジのようです。

このアオジの前にとまっていた柳を見てみると、また、鳥がいます。

芽吹いた柳の芽を食べているようです。アオジのメスもいるようです。

茂みがアオジを隠してしまうのですが、このアオジは柳のてっぺんにもとまってくれました。

アオジたちが、柳の周りを楽しそうに飛び回る今、まっただ中の春の朝の風情です。



「やはらかに 柳あをめる 北上の

岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに」
         
             (石川啄木 「一握の砂」)

(意訳)
やわらかく柳の芽が青く色づいた北上川の岸辺が目に見えるようです。望郷の涙をさそうかのように。




近くの公園の柳


参考ー同じ場所で以前、撮影したカワセミのオス


以下の写真は手賀沼遊歩道の写真です。