なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

満開のオオシマザクラ

「さくら花 ちりかひくもれ 老いらくの
           来むといふなる 道まがふがに」

               在原業平 「古今和歌集


(意訳)

桜の花よ、雲が覆(おお)うように、あたり一面に、散り乱れておくれ。「老い」がやって来る道が分からなくなってしまいますように。


Wikipediaによれば、オオシマザクラは、関東以南の島嶼の海岸沿いから山地にかけて多く生育するとのことで、特に伊豆諸島に多く、和名の由来となっているそうです。伊豆半島、房総半島にも自生するが、製炭のため持ち込まれたものと言われているようです。

この桜は谷津自然観察センターの前にある桜です。
この桜のネーム・プレートに「葉は桜餅に使う」と書いてありました。




「世の中に 絶えて桜のなかりせば
          春の心は のどけからまし」

              在原業平 「古今和歌集


(意訳)

この世の中に、桜というものがなかったら、いつ花が散るのか気をもまないで済むのでので、春をのどかな気持ちで過ごせるだろうに!




キヤノンEOS 7D Mark II+ タムロンSP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USDで手持ち撮影