なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

青葉のミツバツツジ

満開だったミツバツツジモも今は、もう花は少なくなり、花の後に三つ葉が顔を出しています。

青葉の三つ葉は、とても力強く、可能性を孕(はら)んだ「青春」を感じさせます。

春は確実に深まって来ています。

もう五月の装(よそお)いです。



「心よき 青葉の風や 旅姿(たびすがた)」   (正岡子規






満開の時のミツバツツジ




閑話休題  ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」と第9番「クロイツェル」を聴く


1,ムター(Vn))、オーキス(Piano)
2,シュナイダーハン(Vn),ケンプ(Piano)


今日は、ムターの演奏とシュナイダーハン演奏のCDを聴いてみることにしました。

ムターのCDは、ムターとオーキスが1998年に行ったベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの全曲録音(ライヴ録音)から有名な2曲を抜粋したCDです。

この演奏の「春」は、とても元気な演奏です。オイストラフ・オボーリンのような落ち着いた演奏ではありませんし、いわゆる女流のヴァイリリニストの細やかで繊細な演奏でもありません。

そのため、今日のような5月を思わせる明るい晴れの日に聴くととても元気になります。

シュナイダーハンのCDは、1952年から多分1953年に完成したベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集から抜粋したCDです。

この「春」の演奏は、古き良き時代の詩情あふれる演奏です。シュナイダーハンは、ウィーン・フィルのコンサート・マスターだったのでウィーンの伝統的な演奏なのかもしれません。爽(さわ)やかで叙情的(じょじょうてき)な美しい演奏です。

でも、両者とも「クロイツェル」は、優れた演奏で素晴らしいのですが、もっと厳しさが欲しいですね。

私は、「クロイツェル」は、ヴィルトーゾであるハイフェッツ(Vn)の「ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全集」のほうが気に入っていますね。

2つのCDでは、ムターも悪くはないのですが、私はシュナイターハン/ケンプのほうが好きですね。