なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

手賀沼遊歩道のライラックーリラの花

手賀沼遊歩道近くの「水の館」付近に今年もライラックの花が咲いていました。

ライラックは英語名(Lilac)で、フランス名をリラ(Lilas)そして和名はムラサキハシドイ(紫丁香花)というそうです。

この花を見ると何か「恋の予感」を感じます。

こんなことを感じるのは、昔、テレビの「懐かしのメロディ」で、岡本敦郎(おかもとあつお)の歌う「リラの花の咲く頃」を聴いたことや、トルストイの「復活」に出てくる「カチューシャ」をイメージするからかもしれません。

また、宝塚歌劇団の主題歌「すみれの花咲く頃」は、演出家・白井鉄造により1930年に宝塚歌劇「パリゼット」(Paris Sette)を演出した時、フランスのシャンソン「白いリラが咲く頃」(Quand refleuriront les lilas blancs)のメロディを日本向に作り変えた歌のようです。

しかも、そのシャンソンオーストリアのフランツ・デーレ(Franz Doelle)が作曲した「白いニワトコが再び咲く頃」」(Wenn der weisse Flieder wieder bluht:)のドイツ語を仏訳した歌のようです。

この宝塚の「すみれの花咲く頃」も「春の恋心」を歌っています。

フランスでは、「ライラック」つまり「リラの花」は「春を告げる花」なのでしょうね。

でも手賀沼遊歩道では、ソメイヨシノの桜が「春を告げる」木であり、ソメイヨシノの散った後の「晩春を告げる」木が「さつき」や「ライラック」なのでしょうか?

そういえば、札幌で開催される「ライラックまつり」は毎年5月中旬に開催されるので、北国では5月が「春」なのでしょうね。

ライラックは「札幌市の木」に指定され、4丁目にはその「歌碑」が建てられているようです。



「家ごとに リラの花咲き 札幌の 人は楽しく 生きてあるらし」

                (吉井勇