なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

「すずらん」の花

我が家の薄暗い庭に、今年も鈴蘭(すずらん)の花がひっそりと咲きました。

鈴蘭の花を見ると、ダーク・ダックスが歌っていた「すずらん」の歌詞が頭をよぎります。

当時、この歌は、「ロシア民謡」にダーク・ダックスが作詞したように聞いていましたが、本当は、ロシアの「ポピュラー・ソング」だったようです。

それはともかく、その甘いメロディは、とても新鮮で、いまでも、その歌詞の1番も2番も、はっきり記憶しています。

でも、鈴蘭は「春の花」なのに、なぜか、この歌詞は、♪「ある夏の夜〜・・・♪」と夏の情景を歌っているため、ちょっと不思議な気もします。

鈴蘭という名前の由来は、その「花姿が鈴のように見える」ことに、ちなむそうです。
また、別名 を「君影草 きみかげそう」 「谷間の百合 たにまのゆり」というそうです。

谷間の百合」といえば、バルザックの小説を思い出す方もおられるようですが、私は、「谷間〜」から連想するのは、カントリー・ソングの「谷間に三つの鐘が鳴る」ですね。

「谷間に三つの鐘が鳴る(The Three Bells)」は、1959年(昭和34年)に、ザ・ブラウンズによって歌われ ミリオンヒットとなったカントリー・ソングです。

原曲はシャンソンのようですが、私が始めて聞いたのは、このグループの歌うコーラスでした。

ザ・ブラウンズは、マキシン、ボニー姉妹とジミーを加えた兄姉妹のトリオですが、当時、ラジオで聞いた時以来、彼らの美しいハーモニーの響きに魅了されつづけています。

鈴蘭の「清楚で美しい姿」は、いつも、「甘い調べ」を連想させ、過ぎ去りし「青春」に感じた「夢の世界」に誘ってくれているようです。 



「鈴蘭の 谷や日を漉(す)く  雲一重」     (中村草田男)