なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

ヨシ原のオオヨシキリ

今日もヨシ原でオオヨシキリがさえずっています。

自分のソングポストを巡回して飛び回り、とまったヨシでさえずったり、下をみたり、後ろ向きになったり、かゆい所をかいたり、いろんなポーズをするのです。

これから、しばらくの間、オオヨシキリの天下です。



「能なしの 眠ぶたし我を 行々子 」  (松雄芭蕉













閑話休題:擬似ステレオのフルトヴェングラー「運命」とレーザー非接触方式復刻「運命」を聴く


今日は、古い擬似ステレオのCD。

フルトヴェングラー指揮,ウィーンフィル
ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 録音時期:1954年.2月28-3月1日 (擬似ステレオ)
シューベルト  交響曲第8番「未完成」 録音時期:1950年.1月19-21日 (擬似ステレオ)

と最近のレーザー非接触方式復刻CD

フルトヴェングラー指揮,ベルリンフィル
ベートーヴェン交響曲第5番『運命』
ベートーヴェン:『コリオラン』序曲
録音時期:1943年6月27〜30日(レーザー復刻モノラル)
 
を聴いてみました。


フルトヴェングラー・マニアには、この擬似ステレオ盤については、いい評価は得られていないようです。つまり、EMIの擬似ステレオ「ブライトクランク盤」は、モノラルのオリジナルな音質を操作するので「偽物」と思われているようです。


また、戦中のフルトヴェングラーの緊張感のある名高いモノラルの「運命」の名盤もあるのですが録音が貧弱なので、今回はレーザー非接触方式復刻の復刻CDで聴いてみました。

結論から言ってみると、大戦中のレーザー非接触方式復刻の復刻CDもとても見事な復刻で聴きやすくなってはいますが、非常時でない、最晩年のゆったりとした、擬似ステレオのCDのほうが、それよりも聴きやすく、この巨匠の到達した境地が感じられて優れているような気がします。

「未完成」も、落ち着いた見事な演奏です。この演奏の終わった瞬間に「わが恋の終わらざる如く、この曲もまた終わらざるべし」との余韻が伝わってまいります。

戦中の録音は、かなり古い時代の録音なので、最近のレーザー技術を駆使した復刻は見事なものなのですが、それでもモノラル録音のため、せっかくのライブ録音なのにその臨場感は感じられません。

復刻する技術としては古いのですが、擬似ステレオCDの演奏のほうがスタジオ録音なのに奥行きが感じられるような気がします。

したがって、この古い「擬似ステレオ盤」も再評価する必要があるのではないかと思います。