6月13日(土)早朝、印旛沼は深い霧に包まれていました。
濃霧の中から、田んぼに出ていたサンカノゴイが2羽、出現しました。
二羽つれだって印旛沼の棲家(すみか)に戻ってくるようです。
お互いに鳴きあいながら飛んでいます。
サンカノゴイも「恋の季節」なのでしょうね!
毎年、印旛沼でサンカノゴイを見ていますが、地上で2羽いる写真は、何回か撮影していますが、ペアで飛んでいるサンカノゴイは始めてです。
二羽は、一旦、併走(へいそう)していましたが、着地のすこし前には、離れ離れになり、最後は、印旛沼の深いヨシ原に連れ立って降りました。
拡大写真をよく見ると下のサンカノゴイのクチバシの先が青いので、こちらがオスのサンカノゴイで上の拡大写真のサンカノゴイはメスと推測されます。
その後、二羽のサンカノゴイの降り立ったヨシ原付近から、低い「ヴォー」という鳴き声が何度か聞こえました。
サンカノゴイの鳴き声の周波数は100Hz〜300Hzとのことで、鳥類のなかでも最も低い鳴き声のようです。今、印旛沼のヨシ原で密(ひそ)かな恋が始まっています。
環境省レッドリスト絶滅危惧IB類(EN)のサンカノゴイの飛翔姿が、二羽一緒に撮影できたのは、たいへん幸運でした。
霧の中、かなり蒸し暑い印旛沼堤防での撮影も苦にならず、とても晴れ晴れとした気分になりました。