なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

猛暑日のヒマワり

手賀沼遊歩道付近の畑にヒマワリの花が咲いていました。

夏の花はいろいろありますが、夏の代表的な花はヒマワリですね。

ヒマワリの英名は「Sunflower サンフラワー(太陽の花)」で、中国では、迎陽花(ゲイヨウカ)などといわれ、和名でも「向日葵(ヒマワリ)」「日輪草(ニチリンソウ)」などと呼ばれ、どの名前も太陽に由来するようです。

南米アンデス山地に興(おこ)ったインカ帝国では、ヒマワリは太陽神の象徴とされ、人々はヒマワリの冠(かんむり)や装身具を身につけていたそうです。

インカ帝国がスペインに滅ぼされた16世紀に、ヒマワリは、ヨーロッパに伝えられ、広く各地で栽培されるようになったとのことです。

日本に伝わったのは1666 年(寛文6 年)のことで、ヨーロッパを経由して中国から伝来したそうです。

また、1696 年の貝原益軒(かいばらえきけん)による「花譜」(かふ)には「ひふがあふい」(日向葵)「かうじつあふい」(向日葵)とあり、1709 年に著わされた[大和本草](やまとほんぞう))には「日まはりとも言ふ」とあるそうです。


ここで、太陽と「ひまわり」を詠(よ)んだ短歌を一つご紹介します。


「向日葵(ひまわり)は 金の油を 身にあびて
            ゆらりと高し 日のちひささよ」

                (前田夕暮

(意訳)
 向日葵は、金の油を身に浴びたように輝いて、
 ゆらりと高く立っています。背後に見える太陽のなんと小さいことでしょうか。



高校野球も始まった8月6日、東京は7日連続の猛暑日となりました。

今が、夏の暑さのピークかもしれません。

太陽の暑さに負けないヒマワリのように、気高く過ごせますように!