なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

秋の渡りのキョウジョシギ(京女鴫)

8月12日は「大潮(おおしお)直前なので、谷津干潟(やづひがた)の干潮(かんちょう)時間は、いつもより多くの泥地が顔を出すため、その水辺に多くのシギや千鳥を見ることができます。

「秋の渡り」のキョウジョシギの小さな群れも谷津干潟にやってきました。

キョウジョシギの夏羽根は、赤褐色と黒と白が複雑にからみあってとても綺麗です。

キョウジョシギの名前の由来(ゆらい)は、夏羽根(なつばね)の艶(あで)やかな姿や、短いけれど目立つ朱赤色の脚から、京都の女性つまり「京女(きょうじょ)」を連想させることからきているそうです。

キョウジョシギは、極北で繁殖するシギで、日本には、春と秋に旅鳥として訪れます。

冬場は、南半球に広く越冬し、夏場は北極圏で営巣し繁殖するといわれています。

小さな鳥なのに地球規模の距離を旅するすごい鳥ですね!

旅の途中のキョウジョシギたちは、忙しそうに歩き回って、南方に飛ぶエネルギー確保のために、谷津干潟で、せっせと採食していました。

いっぱい食べて無事に越冬地に着きますように!