なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

稲穂を食べるコブハクチョウ

手賀沼遊歩道脇の田んぼも「稔りの秋」を迎えています。

稲穂も頭(こうべ)をたれ、もう収穫を待つばかりです。

手賀沼で今年生まれたコブハクチョウの子供たちが、親につれられて収穫前の田んぼにやってきました。

何をするのかと思ったら、稲穂を食べ始めました。

人間よりも早く「新米」を食べています。

いつの間にお米の味を覚えたのでしょう。

全員が、そこに腰を落ち着かせて稲穂をおいしそうに食べはじめました。

この様子を何人かの人たちが、取り囲んで見ていますが、コブハクチョウたちは、人など全く気にしていません。

人が彼らに近づくと、あぜ道にいる親が、威嚇(いかく)しそうな気配(けはい)です。

数十分くらい後に、再度、この田んぼに来てみると、コブハクチョウの子供たちは、すでに田んぼの中央に入り込んで稲穂を食べています。

コブハクチョウの親は、まわりの人を警戒をしているのか、あぜ道にいて稲穂を食べています。

早く稲刈りをしないと、この小さな田んぼは、食べつくされてしまうかもしれません。

でも、春や夏には、稲作に役立ってくれた益鳥の白鳥に、農家も寛大に対応しているかも知れません。

新米は、白鳥のもらうご褒美なのでしょうか?



     「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」