なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

手賀沼公園を飛翔するユリカモメ

10月20日の朝、手賀沼公園に行ってみたら1羽のユリカモメが飛んできました。

私にとっては手賀沼公園でユリカモメを見るのは今シーズン初ですが、手賀沼公園の初飛来は2〜3日前のようです。

まだ、警戒心が強く、手賀沼公園の周りを飛び回って、周辺を観察しているようです。

なかなか杭にとまりません、

岸辺に降りたり湖面に浮かんでも、すぐに飛び去っていきます。

オナガガモの群れやオオバンの群れ、コブハクチョウの群れの中には入っていきません。

単独行動のユリカモメは、遠慮気味に水鳥たちのまわりにいるだけで、すぐに飛び去りますが、餌をくれそうな人を見かけると、どこからともなく飛んでくるので、以前この公園で人から餌を貰った経験のあるユリカモメと推察できます。

何度も飛来してあたりを観察しているので、このユリカモメは斥候(せっこう)なのかもしれません。

午前中に見たユリカモメはこのユリカモメの他、遠くを飛んだユリカモメ1羽の合計2羽だけでした。

きっと、もうすぐ「手賀沼公園の冬の風物詩」のユリカモメの群れがやってくることでしょう。


「都鳥 より白きもの なにもなし」     (山口 青邨)


注:俳句の世界で都鳥(みやこどり)はすべて、「ユリカモメ」のことをいうそうです。
有名な「伊勢物語」の都鳥もユリカモメだそうです。

参考:伊勢物語第九段、「東下り(隅田川編)」より

白き鳥の 嘴(はし)と脚と赤き 鴫の大きさなる、水の上に遊びつつ魚を食ふ。京には見えぬ鳥なれば、みな人見知らず。渡守に問いければ、これなむ都鳥といふを聞きて  
 
 名にし負はば いざ言問はん都鳥 我が思ふ人はありやなしやと