荒川河川敷に飛来した3羽のハクガンの幼鳥たちはいつも一緒に行動しています。
川から岸辺に舞い降りたハクガンたちは3羽で何か相談しているようでしたが、それぞれ下に生えているシロツメグサなどの草を食べ始めました。
そのうちの1羽がこちらにどんどん近づいてきます。
かなり近づいた時、進行方向にいる人たちを邪魔に思っていたのか、クチバシを空け何かを叫びながら自分の身体を大きく見せるような威嚇の姿勢をみせました。
私たちもその場を立ち去りましたがハクガンもそれ以上前進しないで、きびすを返して草を食べながら引き返していきました。
多分、ハクガンはその場に居る多くの人間を追い払いたかったのでしょうね。
戻ったハクガンもまた3羽一緒になって、仲良く草を食べ続けていました。
「あしひきの山飛びこゆる可里我ね(カリガネ)は 都に行かば妹にあひて来ね」 (万葉集)
意訳:山々の空を飛んで渡る鴈よ 奈良の都に行ったなら私の妻にきっと逢っておいで