なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

水田に舞い降りるマガンたちと水田のハクガン親子とシジュウカラガンの群れ

宮城県北部は日本のマガンの飛来数の8割以上がこの地に集まってくるそうです。

11月21日のお昼時、蕪栗沼周辺の水田上空をマガンの群れが飛んでいます。

夜が明けるとマガンたちの群れは、伊豆沼や蕪栗沼のねぐらから蕪栗沼遊水地周辺の水田で落穂や雑草などを食べに飛来します。

彼らは水田の思い思いの場所で採餌しています。

マガンは、白鳥より少し小さい冬鳥で、はるばる極東ロシアから飛来します。

マガンは、家族の絆が強い鳥で家族や親戚単位で行動するそうです。

警戒心の強い鳥なので、あまり近くで観察できませんが、この地域では、自動車から降りなければ近くで観察することもできます。

マガンの群れの中にまれにハクガンが混じっていることがあります。

11月22日伊豆沼・内沼周辺の田んぼにハクガンの親子がいました。
このハクガンの親子は、マガンの群れと一緒に行動しているようです。

親のハクガンは真っ白ですが子供のハクガンは灰色です。

親は何度も羽ばたいてくれました。

その近くの田んぼのマガンの群れの中にシジュウカラガンたちもいました。

シジュウカラガンは、黒っぽいガンで、額が平たく頬の白いのが特徴のガンです。

ハクガンたちの群れは飛び去っていきましたが、シジュウカラガンとマガンの混群はそのまま採餌していました。



「今朝の朝明 雁が音聞きつ 春日山 
           もみぢにけらし我が心痛し」

               (万葉集 穂積皇子)
               
(けさのあさけ かりがねききつ かすがやま もみじ
 にけらし あがこころいたし)

(意訳)今日の明け方、雁の鳴く声を聞きました。もう
    春日山は紅葉してきたでしょうね。それを思うと
    私の心は痛んできます。














ハクガン








シジュウカラガン