小雨降る手賀沼に一羽のモズが雨に濡れながら杭の上にとまっていました。
あたりを見回しながら獲物を狙っているようです。
獲物はなかなか見つからないようで、ツィーと杭から飛び去っていきました。
「鵙(もず)鳴くや 十日の雨の 晴際(はれぎは)を」 (正岡子規)
喫茶去:ロリン・マゼール指揮クリーブランド管弦楽団 チャイコフスキー「悲愴」交響曲を聴く
初冬の今日は、
{ロリン・マゼールの芸術}CD30枚セットの中の
【Disc28】
・チャイコフスキー:交響曲 第6番「悲愴」ロリン・マゼール指揮クリーヴランド管弦楽団
・チャイコフスキー:スラブ行進曲、序曲「1812年」
ロリン・マゼール指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1980〜1981年
を聴いてみました。
チャイコフスキー作曲の「悲愴」交響曲は、私にとっては特別な思い入れのある曲です。
この曲は、高校生の時、最初に所有した30センチLPの曲ですし、社会人になって始めて東京で観た1970年封切りのロシア映画「チャイコフスキー」の中のゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮レニングラード管弦楽団の演奏の曲なのです。
そのためか?悲愴交響曲は大好きでLPでもムラヴィンスキーやメンゲルベルク(SP復刻)やカラヤン指揮の演奏もよく聴きました。
でも、一番気に入っていたのは、ターリッヒ指揮チェコ・フィルの演奏でした。
しかし、最近よく聴いているのは、マゼール指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏です。
このCDは、30枚組みのセット「ロリン・マゼールの芸術」の中に収録されていてバラ売りのCDは無いようです。
この演奏は、ロシア人や北欧人やドイツ人などの指揮者の演奏と異なり、暗さがまったく無く、きらびやかな「悲愴交響曲」です。
かなり異色の演奏ですが元気いっぱいの「悲愴交響曲」です。
このCDには、ウィーン・フィルとの「スラブ行進曲」、序曲「1812年」も収録されているのでなおさら元気いっぱいのチャイコフスキーを聴く事ができます。
この「悲愴」らしくない演奏を聴いていると映画「チャイコフスキー」で、製作と音楽(編曲)を担当しているハリウッドを代表する映画音楽の作曲家でウクライナ出身のディミトリ・ティオムキンの壮大・華麗な「音の世界」を思い出してしまいます。