なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

白梅とマガモ

正月を過ぎて、平年の寒さが戻ってきました。

暖冬だったからか?都市公園の白梅がもう咲いています。


「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」 服部嵐雪(はっとり らんせつ)


意訳: 寒中に梅が一輪咲きました。春が近づいてきたのだろうか。梅の花の色や香りにかすかな暖かみが感じられるようです。


この白梅の近くの池には、一羽のマガモの雄が柔らかい新春の光を浴びて浮かんでいました。

新春の自然光がスポット・ライトのようにマガモと池の波紋を照らして、とても幻想的な光景を演出しています。

 
「正月(むつき)立ち 春の来らば かくしこそ 梅を招きつつ、楽しみ終(を)へめ」
                   
               万葉集 大弐紀卿(だいにきのまえつきみ)


意訳: 正月になって春がやってきたら、こうやって梅を見ながら楽しみましょうよ。