なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

木の間を飛び回る可愛いエナガ

葉を落とした雑木林の木々の間を小鳥が飛びまわっています。

いつもは群れでいるエナガが一羽だけ単独で動いています。

ちょっと白っぽいエナガなのでシマエナガのようにも見えますが、遠いくてはっきり見えないので、ここでは普通のエナガとしておきます。

エナガは、尾が長いので、日本の鳥の中の最小グループには、入りませんが、重さでは、最少のグループ(キクイタダキ3〜6グラム、エナガ6〜8グラム、ミソサザイ7〜13グラム)のひとつです。

とても軽量なので羽ばたき軽く機敏に動き回ります。ホバリングも自由自在、枝に逆さにつり下がって、葉裏の虫や昆虫の卵などを食べたりしています。

また、さらに忙しく空中を飛び回り昆虫類も捕えたりしています。

このエナガも木の間を真綿のような小さな塊(かたまり)が風に吹き飛ばされるように動き回っていました。

寒い中を、かいがいしく飛び回る可愛いエナガを観ていると、いつもほのぼのとした気分になりますねぇ〜。






喫茶去:トスカニーニ指揮のワーグナーを聴く


今日は、アルトゥーロ・トスカニーニ・コンプリートRCAレコーディングズ

■枚数:84CD+1DVD=85枚組

の中の

【Disc53:NBC交響楽団
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕〜第3場』(1941年2月22日, カーネギー・ホール)
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第3幕〜ワルキューレの騎行』(1952年1月3日, カーネギー・ホール)
ワーグナージークフリート牧歌』(1952年7月29日, カーネギー・ホール)
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死』(1952年1月7日, カーネギー・ホール)
[ヘレン・トローベル(Sp), ラウリッツ・メルヒオール(T)]

を聴いてみました。

今までワーグナーの「指輪」全曲はレコードで、3セット(ショルティフルトヴェングラークナッパーツブッシュ)所有していましたが、私にはこの超大作を聴く体力も忍耐も欠けていた様で、どの全集も全部聴き通した事はありません。

いまでは、すべての「指輪」のレコード全集を売り払ってしまったし、CDの「指輪」全集も買っていません。

最近は「指輪」のダイジェストばかり聴いていますが、特にこのCDはワーグナーを聴くときのお気に入りのCDのひとつとなっています。

このCDは、「指輪」以外のワーグナーの作品も収録していて短時間でワーグナーを聴きたい時に重宝していますし、素晴らしい演奏なので何回も聴いてしまいます。

楽劇「ワルキューレ」第1幕〜第3場は、ライブ録音で第一次大戦後から第二次大戦前後というオペラ歌手の黄金期にあって、傑出したヘルデンテノールだったラウリッツ・メルヒオール(T)の歌唱やソプラノのヘレン・トローベルの味わい深い歌唱を聞くことができます。

01.楽劇「ワルキューレ」第1幕第3場 − 父上は私に剣を約束してくれたが
02.楽劇「ワルキューレ」第1幕第3場 − ここの一族郎党がフンティングの婚礼に招かれて
03.楽劇「ワルキューレ」第1幕第3場 − 冬の嵐が去り
04.楽劇「ワルキューレ」第1幕第3場 − あなたこそは春
05.楽劇「ワルキューレ」第1幕第3場 − 私も恋の夢を思い出します
06.楽劇「ワルキューレ」第1幕第3場 − 私こそジークムントだ!

楽劇「ワルキューレ」第3幕〜ワルキューレの騎行』は、さすがにワーグナーを得意としていたトスカニーニの指揮らしく鍛え上げられたNBC交響楽団の真価を発揮した力強く集中力の高い名演奏です。

また、「ジークフリート牧歌」と楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死」は、早めのテンポでとてもすっきりした透明感の高い演奏です。

ジークフリート牧歌」は、トスカニーニの感情的な表現をしない「すっきりした優しさ」を感じることができます。

「トリスタン〜」の演奏は「ねっとりとした濃厚」な愛の表現ではありませんが、これも「一途で強烈な」愛の表現で透明度の高い見事な演奏です。

都心でも雪の降るこんな「寒い日」の今日でも、このCDを聴くと、とても元気になるような力強い感銘的なトスカニーニ軍団の演奏でした。