なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

池から飛び上がるヒドリガモ

池ノ上にヒドリガモが泳いでいました。

のんびりしている様子でしたが、突然、水を蹴立てて飛び上がりました。

どうも朝の食事をするようです。

池の岸辺には青草が生えています。ヒドリガモはこの青草を食べるために、池から飛び立ったのです。

ヒドリガモは、池から簡単に飛び立てますが、人の心はそう簡単には飛び立てません。



臨済宗の禅僧 無門慧開(むもんえかい)によって著された公案集「無門関」(むもんかん)の第46則に「百尺竿頭(ひゃくしゃくかんとう)に須(すべか)く歩を進め、十方世界に全身を現ずべし」という禅語があります。

谷に掛かった長い竹ざおの先から一歩前に踏み出せば、人は命を失うことになります。
自分というものを捨てなければ一歩前にすすめません。

でも、万策尽きたとき、「清水の舞台(きよみずのぶたい)から飛びおりる」気持ちで、無心に一歩前に進むのです。

そうすれば、ひょっとしたら「道は開ける」かも知れません。


「 山川の 末(さき)に流るる 橡殻(とちがら)も
        身を捨ててこそ 浮かむ瀬もあれ」 (空也上人?)

「捨ててこそ」の心境ですね!

「色即是空・空即是色(しきそくぜくう くうそくぜしき)」
               (般若心経より)

意訳:この世のすべての事象は,永遠不変の本質をもつものではなく,すべて空であり,また,空であることがこの世のすべての事象を成立させる道理であるということなのです。

ヒドリガモにあやかってひらりと飛んでみたいものですねぇ〜!