なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

池と海のキンクロハジロ

キンクロハジロは、全長 44cm。雄は頭部,胸,背は黒く,腹部は白い。翼は黒く,飛ぶとよく目立つ白帯がある鴨です。

雌雄ともに短い冠羽があります。日本には冬鳥として渡来し湖沼・内湾などに多数渡来します。

キンクロハジロは、あちこちの池や内海でよく見かけます。

以下の写真は、じゅん采池と調子漁港で撮影したキンクロハジロです。

最後の1枚の写真は、昨年の秋に葛西臨海公園で撮影したオオタカが捕らえたキンクロハジロの写真です。

このキンクロハジロは、公園の海辺に近い池で捕らえられたと推察されます。

きっと、あっという間にオオタカに襲われたキンクロハジロは、朝にはこんな目に会おうとは思っていなかったことでしょう。



「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」    (論語
(あしたにみちをきかば、ゆうべにしすともかなり )

(意訳1)何晏(かあん)らに代表される「論語」の[古注]

朝天下に“道”が行われているということを聞けたら、夕方には死んでもいい
 
(意訳2)朱熹(しゅき)の論語の[新注]

「朝、道(事物当然の理)を聞いたら、それで修学の目的を達したわけだから、その夕には死んでもいい。

どちらの解釈も「真理の探究の重要さ」を説いているのですが、普通の人は死の前までに「悟(さと)る」ことはできないことでしょう。

そこで、私は、この論語の言葉よりも仏教の法句経(ほっくきょう)「七仏通戒偈(しちぶつ つうかいげ)」の教え

「諸悪莫作 衆善奉行 自淨其意 是諸仏教
「しょあくまくさ  しゅぜんぶぎょう  じじょうごい  ぜしょぶっきょう」

     諸々の悪をなすことなく、衆々の善を奉行し、 
      自らのこころを浄める、これ諸仏の教えなり。 
   意訳:
     悪いことをしてはいけない 
     善いことをしなさい 
     そして自分の心を浄めなさい
     これが諸仏の教えである 


との言葉のほうが、凡人でもまだ実践しやすいように思います。(それでも大変ですが・・・)

今の私は、たとえ悟らなくても、「諸悪莫作 衆善奉行(しょあくまくさ しゅぜんぶぎょう)」 を少しでも心がける努力が大切なことのように思っています。



じゅん菜池のキンクロハジロ





調子漁港のキンクロハジロ





オオタカに捕らえられたキンクロハジロ