冬の日の朝,暖かい太陽の斜光を浴びて石が温められています。
暖められた大きな石は、ちょうどいい熱暖房になるようで、その上にオスのコガモが2羽くつろいでいます。
毛づくろいをしたりして羽の手入れをしています。
寒い夜を過ごしたコガモたちは石の上の心地よい暖かさに和(なご)んでいるようです。
寒い時期の日の光は、ほんとうにありがたいものですねぇ〜。
コガモたちを見ていると、イソップ物語の「北風と太陽」の寓話の主旨
「自らすすんでやれるような環境にすることが、すべての説得に勝る」
ということを思い出しました。
また、ホイットマン (アメリカの詩人)の名言に
「寒さにふるえた者ほど太陽の暖かさを感じる。
人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る」
というがあります。
病気やケガで苦しんだ人は、健康の幸せがわかる
人間関係で苦しんだ人は、人のやさしさがわかる
お金に苦労した人は、お金のありがたみがわかる
つらい別れを経験した人は、人のありがたみがわかる
戦いの悲惨さを目の当たりにした人は、平和の幸せがわかる
人にとって「北風」も「逆風」も実は役立っているのです。
最後にもう一つの格言をご紹介します。
「あまりに寛容な法律は ほとんど守られず、
あまりに厳格な法律は 励行されない。」
ベンジャミン・フランクリン
注:「北風と太陽」の物語のあらすじ
あるとき、北風と太陽が力比べをすることになり、「どちらが早く旅人の上着を脱がせることができるか」という勝負をすることになります。
まず、北風が力いっぱい吹いて上着を吹き飛ばそうとしますが、寒さに耐えようとした旅人が上着をしっかり押さえてしまい、北風は旅人の服を脱がせることができませんでした。
次に、太陽が暖かく照りつけました。すると旅人は自分から上着を脱いでしまいました。
勝負は無理やり上着を脱がそうとさせなかった太陽の勝ちとなりました。