なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

草原に落ちている種を食べるシメ

渡良瀬遊水地の木立のある草原にシメがいました。

シメは、ユーラシア大陸の亜寒帯で繁殖し越冬の為にわが国に渡ってくる野鳥だそうで、冬にはよく見かけます。険しい目つきで、ずんぐりしたクリーム色の胴体を持つ、大きくて太いクチバシがよく目立つ野鳥です。冬よく見かけるのはピンクのクチバシですが、繁殖期には鉛色になります。(参考までに以前撮影した繁殖期の鉛色のクチバシのシメの写真を最後に2枚掲載します)

シメの学名Coccothraustes coccothraustesは「穀物を粉砕するもの」という意味のギリシア語に由来しているそうです。

シメは、草木の種子(たね)を主な餌としているため、頑丈なクチバシは、固い殻をバリバリと噛み砕くのにとても役立っていて、なんとその粉砕能力は実に30㎏もあると言われています。  

渡良瀬遊水地のこの場所は、まばらながら大きな木のある草地なので、あちこちから木の実が風に運ばれた種子が草の間に落ちています。

シメは、木の上から鋭い目で草の間にある種子を見つけ、草地に舞い降り立ち降りた場所で採食しそのあたりの種子を食べつくすと、また、木の上にもどり草の中のを種子探します。

ここにいるシメも、この動作を繰り返していました。

















参考:以前、4月下旬に手賀沼湯歩道で撮影した繁殖期の鉛色のクチバシのシメ