なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

手賀沼遊歩道のヨシの茂みで囀るウグイス

3月27日、日曜日は雨の予報だったのですが、晴れ時々曇りの天気になりました。

雨が降りそうにないし、お昼を過ぎてから時間に少し余裕もできたので、午後2時半ころから3時半ころまでホーホケキョと鳴いているウグイスを撮影するために手賀沼遊歩道に出かけてみました。

今回は鳥を撮影する軽いほうの純正の70-200mmF4のズームレンズを用意しました。

前回までは、遊歩道の春の景色を撮影するために旅行用の高倍率のTAMRONの28-300mmズームレンズで景色撮影のついでにウグイスを撮影したので、今回は、ウグイスだけを撮影するためのカメラにしてみました。

鳥を撮影するには、あまりいい時間帯ではなかったのですが、一瞬だけでしたが運よくウグイスを撮影することができました。

今度はヨシの茂みで小さな口をあけて可愛く囀ってくれましたが、それ以外は前回と代わり映えしない写真しか撮れませんでした。

それでも、純正のLレンズなのでウグイスの胸毛の細かい部分まで良く表現してくれました。

その後、ウグイスは疲れたのかあまり囀らなくなったので、もっと撮影したかったのですが後ろ髪惹かれつつ帰宅しました。



「あしひきの 山谷越えて 野づかさに
        今は鳴くらむ うぐひすの声」

          (万葉集 山部赤人)

意訳:春を待っていた鶯は、今頃は山や谷を越えて人里近い野の高みで囀っていることでしょう。 



「鴬や 柳のうしろ 薮の前] (松尾芭蕉)



法隆寺などゆく如し 甲斐の御酒(みき) 春鶯囀(しゅんのうでん)のかもさるゝ蔵」 (与謝野晶子)

意訳:甲斐の国を旅しているのに、雅楽「春鶯囀」を思わせる銘柄を醸造している蔵があるので、まるで大和の国の法隆寺あたりでを旅しているような気がします。