今年も田植えの季節が始まりました。
ちょうどこの頃、ツバメの巣作りが始まります。
ツバメの巣は、泥や枯れ草に唾液を混ぜて、固めて作られます。
以前の巣を再利用する場合は1〜2日程度、一から作る場合でも、1週間程度で完成させてしまいうようです。
この里山に囲まれた、水が入ったばかりの、たった一枚の水田を、目ざとく見つけたツバメが巣材を求めて飛んできました。
クチバシに藁のような枯れ草をくわえて、脚で泥をつかんでいます。
はばたきながら露出した泥の塊の上に降り泥をつかんで上手に採集しています。
泥を採集したツバメは、あっという間に水田を飛び去っていきました。
いつもこの時期に見られる風情です。
「つばくらめ飛ぶかと見れば消え去りて空あをあをと遙かなるかな」
(窪田空穂)