なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

ソングポストを飛び回る夏羽コジュリンのオス

コジュリンは,環境省レッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている希少種です。

日本では、本州中部以北と熊本県で局地的に繁殖が記録されていて、冬は太平洋岸の暖地で過ごすそうです。

日本以外では、中国とロシアの国境地帯の限られた地方にのみ分布し、冬は中国東部と朝鮮半島で過ごすようです。

オスの夏羽では頭部は頭巾をかぶったように黒く、背面は黄褐色で黒い縦斑があります。

冬羽は黒頭巾が見えず、顔もバフ色の面積が多いようです。

飛ぶと、他のホオジロ類よりも小さく、少し尾が長く見えます。

このコジュリンは、おそらくこの地で越冬していて、春になって彼の縄張り宣言をするために、自分のソング・ポストを巡回しているようです。
(この場所はコジュリンの越冬がすでに確認されているようです)

風の強い5月3日ヨシ原のヨシは揺れ動いてコジュリンンのソングポストも風にあおられ大きくうねっています。そんな悪環境の中でも自分のテリトリーを守るためコジュリンは揺れるヨシにへばりついて必死に頑張って綺麗な鳴き声で囀っていました。

今年もわりに早く千葉県内で夏羽のコジュリンのオスに会えたので、もうそこに夏が近づいてきているように感じました。