なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

ヒメジオンにとまるアオスジアゲハ

最近、白いキク科のヒメジオン(ヒメジョオン(姫女苑))をあちらこちらで見かけます。

日本に古来から咲いている花の様に見えますが外来種だそうで、北アメリカ原産とのことです。

明治時代に入ってきて、鉄道と共に日本全国に広まりテツドウソウ(鉄道草)、テツドウバナ(鉄道花)とも呼ばれたようです。

そのヒメジオンにアオスジアゲハが飛んできてとまりました。

アオスジアゲハは、もともと南方系のアゲハチョウの仲間の蝶でクスノキを好むため都市部でもよく見かけます。

名前の通り、羽の中心部分に青い筋のある非常に美しい蝶で、手賀沼遊歩道でも時々見かけます。

このアオスジアゲハも手賀沼周辺の路傍に生えているヒメジオンの花にとまったのですが、アオスジがよく目だつので、つい撮影してしまいました。

この涼しそうな青い色を見ると夏らしさを感じてしまいます。


「ませにさく 花にむつれて飛ぶ蝶の 
         羨しきも はかなかりけり」  (西行山家集」)


意訳:籬(まがき=柴や竹などで目を粗く編(あ)んだ垣根)に咲いている花に、戯(たわむ)れるように蝶が飛んでいます。
羨(うらや)ましいと思ったりもしましたが、同時に。夢のように はかないものだと感じてしまいました。