なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

五月晴れの空を飛んで水田に舞い降りたムラグロたち

毎年、4月下旬から5月頃にわが国に飛来するムナグロたちは、シベリアなどの繁殖地に向かう旅の途中であり、秋にわが国に飛来するムナグロは、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドでなどで越冬するための旅の途中なのだそうです。

近年の調査によれば、越冬地へ帰るルートは、わが国を経由しないで太平洋をノンストップで洋上を飛ぶムナグロが多いため秋にわが国に飛来するムナグロは少ないようです。
また、越冬地から繁殖地へのルートは、越冬地から北西に進んで主に日本に立ち寄り、そこから北または北東に進路を取って繁殖地に到着するようです。

そのため、ムナグロの春の渡りの今が、秋よりたくさん見ることができる理由のようです。


さて、5月15日稲敷市の水田上空をムナグロが飛んでいます。十数羽の群れのようです。

ムナグロたちは、五月晴れの空を飛んで水田の中や畦道に舞い降りました。

この水田に舞い降りるのは、旅の途中の栄養補給の目的なのでしょうか?

これから繁殖地にむかって長い旅を続けるムナグロたちなので、十分な栄養補給をして元気に飛び立って欲しいものです。







参考:以前撮影した水田のムナグロ