なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

飛翔する赤いお腹のツバメ

五月15日、茨城県稲敷市の水田上空をツバメが飛んでいました。

飛んでいる時は、よくわからなかったのですが、撮影した後で写真を拡大してみると、このツバメのお腹が赤いのです。

こんなツバメがいるのかとネットで、調べてみると、

「渡りの時期や越冬期に見られる、腹の一部や全体に赤味のあるツバメが「アカハラツバメ」と呼ばれることがあり、ロシアで繁殖しているツバメだと言われている」

との説明文をみつけました。

また、高野伸二著「野鳥識別ハンドブック」のツバメの項目に次の記述がありました。

大陸で繁殖するものは、腹部が多少橙褐色を帯びており、中には赤褐色のものもある(アカハラツバメという亜種和名がついている)。日本で越冬するツバメの多くは腹に橙褐色味があるから、大陸で繁殖したものが南下してきたのであろうと考えられている。

とのことなので、ひょっとしたらこのツバメはアカハラツバメなのかもしれません。

追記:このブロク掲載後、山階鳥類研究所の専門家からこの写真のツバメは、過度の写真拡大によるアーティファクトによる赤色ではないかとのご指摘がありました。つまり亜種アカハラツバメではなさそうです。



赤いお腹のツバメ




参考:以前撮影した普通のツバメ