なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

利根川ヨシ原の夏羽のコジュリン・オス

六月十日は。五月晴れ(梅雨の晴れ間のこと)の上天気になりました。

香取郡東庄町(かとりぐんとうのしょうまち)付近の利根川のヨシ原でコジュリンが囀っています。

コジュリンは、全長15cmでスズメより少し大きく、ホオジロの仲間の鳥で、美しい鳴き声の鳥です。

コジュリンも局所的に分布する鳥で 環境省レッドリストで絶滅危惧II類(VU)に指定されている希少種です。

さて、「利根の川風袂(たもと)に入れて 月に棹(さお)さす高瀬舟」などと浪曲や講談で有名な「天保水滸伝」は、利根川と共に、昔から語り伝えられてきた東庄町が舞台の、笹川繁蔵と飯岡助五郎、二人の侠客の勢力争いの物語です。

コジュリンは、その天保水滸伝で活躍する平手造酒(ひらてみき)の墓所(ぼしょ)のある千葉県香取郡東庄町がその代表的生息地の一つであることから、平成7年に東庄町の鳥に制定され、平成12年(2000年)東庄町イメージキャラクターとして:ゆるキャラ「コジュリンくん」:が選ばれています。

この河原で今年も黒頭巾のコジュリンくんが元気に囀っていました。


6月10日撮影したコジュリン


以前同じ場所で撮影したコジュリン